タカラトミー(7867)から株主優待のトミカセットがきました! | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【7867】タカラトミー(東証1部)投資判断 新規Inline

現在値 567円/100株 PER赤転 PBR1.10 3月配当優待 9月配当

玩具大手。06年タカラ吸収合併。『トミカ』等定番品多い。

配当は3月9月の年2回で、計10円配当のため配当利回は1.76%となります。
タカラトミーは株主優待を導入しており、100株以上の株主に対して
トミカなどのオリジナルグッツを進呈しております。

業績を確認をしていきます。
■2011年3月期 売上高 1,594億円 経常利益 101.4億円EPS 94.9円
■2012年3月期 売上高 1,872億円 経常利益 98.2億円 EPS 39.1円 
■2013年3月期 売上高 1,790億円 経常利益 26.2億円 EPS ▲75円  
■2014年3月期 売上高 1,559億円 経常利益 33.7億円 EPS 5.0円
■2015年3月期 売上高 1,600億円 経常利益 35.0億円 EPS ▲赤転 ce
□2014年6月1Q 売上高 318億円 経常利益▲8.2億円 EPS ▲21円
□2014年9月中間売上高 810億円 経常利益 18.0億円 EPS ▲赤転 ce

前2014年3月期は子会社の玩具卸であるトイズユニオンの全株式を同業の
ハピネットに売却したために、売上高は大きく減収となりました。
ただ前々年度に実施したリストラや広告宣伝費の削減などの販管費削減
が奏功し、利益面では増益を確保しました。

セグメントで見てみますと、国内事業はトミカやトランスフォーマーが
堅調に推移したため好調であるものの、北米やアジアなどの海外事業が
宣伝費増や販売不振などが影響して不調というまだら模様となりました。

そして肝心の今期は増収増益に転じる見込みでしたが、第一四半期から
米連邦法違反の和解費用約10億円と子会社の不正会計により約2億円、
更に減損損失をぜんぶ含めて約13億円の特別損失を出すこととなり、
売上高や経常利益はいじっていないものの、最終赤字予想となりました。
(ちなみに1Q売上も前年比2桁減のため、再修正の可能性があります)

会社側は今期営業利益40億予想に対して、来期同60億・再来期同80億を
定量目標とした新中期経営計画を立てていますが、初年度1Qから悲惨な
状況ですので、絵に描いたモチ位の感覚でよろしいかと思われます。

以上、投資判断はInlineでカバー開始します。

当社もバイダイに遅れながらも、キャラクターの多チャネル化に注力し
始め、アパレルや文具・ゲームなどへの展開を検討したり、売り場も
コンビニや書店に広げるなどクロスメディア的展開をやりだしました。

当社は老舗ながらもデジタル時代での立ち位置が難しいことは事実で、
過去に溜め込んだ剰余金を原資として、当社がドメインとするアナログ
分野とデジタルの融合を図っていくことになると思われます。
これぞというヒット作に恵まれていないことがネックですが、任天堂
あたりと同様に、財務的に持ちこたえられる体力のある会社ですので
気長にヒット作を待ちたいと思います。

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