優待株にバリュエーションなんか関係ない/投資戦略アウトルック(2014.07.26) | なちゅの市川綜合研究所

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■優待株にバリュエーションなんか関係ない

クリエイトレストランツが第一四半期の微妙な決算と抱き合わせで、株主優待制度の大拡充を発表しました。と同時に、1:3の株式分割もリリースしておりますので、最低投資金額の減少による株主の幅広い拡大が期待されることから、本件開示日以降から値を飛ばしまくっています。

さて、実は同じ様な時期にクリレスよりも値を飛ばしている外食企業があり、その会社はペッパーフードサービスと言います。こちらは新業態の「いきなりステーキ」が絶好調であり、大量出店による業績の急伸が見込まれています。つい先日にも業績の上方修正をしており、押しも押されぬグロース株です。

私はなんちゃってバリュー投資家兼優待族なので、幸いにも両方の銘柄を保有しているのですが、いつも参考にさせていただいている凄腕個人投資家さん達のブログを定期巡回すると不思議なことに気付きます。ペッパーに投資している方はかなりお見受けするのですが、クリレスについては殆ど発見出来ません。

これは私の勝手な予想ですが、凄腕個人投資家さん達はペッパーが中長期的に等比級数的な成長が見込め、アークランドサービスの様なイメージで投資されておられるのかと思います。彼らは優待なんて無くても買っていたでしょう。ところがクリレスは財務も悪く、指標的にも割高なので、高額優待で吊り上げる外食優待株というイメージが強く、見送られたものと思われます。ひょっとするとコロワイドの二番煎じとの印象を持った方も少なくないのではないででしょうか。

さて、ここからが本旨です。
前述後者のクリレスの様な割高な外食優待株は買ってはいけないのでしょうか?

当研究所の答えはNO(黙って買いましょう)です。

この手の株は凄腕個人投資家さん達が発掘してくる渾身のバリュー株よりも、本当に多くの人が買いに来ます。ひとたびマネー雑誌にでも紹介された日にはPERやPBRも知らない人が大挙して買いに来ます。業績や時価総額も大して関係ありません。ひどい業績であろうがコロワイドやアトムは高値を更新していますし、日本マクドナルドやオリエンタルランドの様な巨額の時価総額の会社であっても優待人気があれば買い進まれます。アトムの1,000億円の時価総額が許容されている時点で何でもありです。

なお、直近ではクリレス同様の優待拡充をJBイレブンが行っていたので、その時は飛びつき買いで良好な結果を得られたので、今回のクリレスの拡充にも飛びつき買いで対処してうまくいきました(いまのところ)また、クリレスは時価総額経営をしていることが鮮明になったので、買いそびれた方にもいずれ買いチャンスは訪れると思います。あと2年もしたら、同じ様なことがあと一回くらいは繰り返されるかもしれません。

週明け月曜日は7月権利付最終売買日です。
聡明な読者のみなさまに、私が言いたいことが伝わっていると良いのですが。

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