利回り選好/投資戦略アウトルック (2014.05.30) | なちゅの市川綜合研究所

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■利回り選好
最近は日経新聞などのメディアでも盛んに指摘されておりますが、
配当利回りの良い銘柄へより一層資金が集まっている感覚があります。

大手企業、特に総合商社を筆頭に今期の配当予想が大きく引き上げられ
気が付いたら物産も1,500円定着、商事も2,000円乗せとなってました。
商社と比べると出遅れ感がありますが、メガバンクも配当の積み増しを
図ってきており、りそなはグリーンライト効果も相俟って好伸中です。

ただこうした物色は別に今に始まったことではなく、年初は個人投資家の
NISA需要により、武田薬品などの高配当株を狙う動きが鮮明でした。
武田については皆含み損になってしまったのも記憶に新しいところです。

かく言う私も「フォーメーションAAA(あおぞらとアメイズで穴熊)」
なる穴熊作戦を採っておりますので、多分に漏れずという感じです。


さて、そんな訳で利回り選好が強い昨今な訳ですが、勿論企業業績が
底堅いということも根っこにあるのでしょうが、ここに来て個人も機関も
方向感が読めずに、手詰まりとなっている感じがしています。

持合いも長くなってきてますので、そろそろどちらかに大きく振れそうな
感じなのですが、足元の株価はさすがに反発してきているものの、
それでも自信が無くて、そこそこ業績・それなり還元の総合商社株を
消去法的に選んでいる様な気がします。このセクターは昨年からずっと
割安だったにもかかわらず、昨年から徹底的に無視されてましたので、
その反動もあるのかもしれませんが、それにしてもです。

他にもアイネットや丸和運輸みたいに配当積増で利回り4%水準となった
小型株も数が多くなってきております。感触的には半年前より0.5-0.7%位
は利回りの目線が高くなってる感じですので、配当利回りだけを理由に
買われるのはハードルが高くなっています。

つまり具体的に言うと、前期から大幅増配となった地域新聞社の様な
往年の地味系高配当株を選ばなくても別に良いので、同社株がここから
買われるには更なる配当性向の向上が必要になるということになります。

やはり、配当はガッポリ貰える会社が良いですものね。

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