ドラッグストア金券優待銘柄、ココカラファイン(3098)の研究。 | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【3098】ココカラファイン(東証1部) 投資判断 新規Outperform

現在値 2,405円/100株 PER14.5 PBR0.83 3月配当優待9月配当

ドラッグストア大手。関東『セイジョー』、関西『セガミ』などが統合。
配当は半期に30円ずつで、配当利回は2.49%となります。

ココカラファインは株主優待制度を導入しており、3月末現在の100株以上保有株主
に対して、2,000円分の当社利用券もしくはカタログギフトを進呈していますので、
これを合算した配当優待利回りは約3.3%となります。

業績を確認をしていきます。
■2011年3月期 売上高 2,566億円、経常利益 103億円 EPS 260円 
■2012年3月期 売上高 3,219億円、経常利益 134億円 EPS 311円 
■2013年3月期 売上高 3,335億円、経常利益 138億円 EPS 310円  
■2014年3月期 売上高 3,480億円、経常利益 80億円 EPS 165円 ce
□2013年12月3Q 売上高 2,588 億円、経常利益 55億円 EPS 115円

今2014年3月期はそもそもの売上減に加え、セイジョーやセガミなどの販売子会社
の統合費用が嵩んで大幅に利益が減少する見込みです。

1月末に発表された3Q開示の際にも、子会社の配当金の取り扱い?により最終利益を
13億円減額修正していますので、今期は計2回下方したことになり印象悪いですね。
ただ後の修正の際に最終利益しかいじってないので、会社としては初回修正値である
経常80億円程度であればなんとか着地出来る見込みがありそうなのは救いですね。

さまざまなドラッグストアの寄せ集め所帯である当社は、バラバラだったポイント
カードや基幹システムを統合するなど、今期はいろいろと無理をしました。

当社は有利子負債45億円に対して、現金が242億円もあり、財務的には良好なのが
強みです。おそらく今期に済ませた各店の統合作業と豊富な現金を原資として、
今後はより積極的なM&A攻勢を仕掛けていくものと考えられます。
ドラッグストア・調剤薬局業界は首位のマツキヨをはじめとしたM&A合戦により
さながら群雄割拠の国獲り物語状態ですが、今期はそれに備えたような形ですかね。

投資判断については新規Outperformといたします。

今期は業績不振により随分と売り込まれてしまいましたので、株価位置的にはかなり
良いところまで来ているのは間違いないです。バリュエーションもこなれてきたほか、
12月にダルトン・インベストメンツも5.2%の大量保有報告書を出してきており、
この辺が底値圏かと思われます。NISA買いもありそうですしね。

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