不動産業界の眠れる獅子、NTT都市開発(8933)の分析。 | なちゅの市川綜合研究所

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「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【8933】 エヌ・ティ・ティ都市開発(東証1部)投資判断 Outperform

現在値 1,175円/100株 PER33.6 PBR2.11 3月配当9月配当

NTTから譲り受けた低簿価遊休地から出発。分譲は『ウェリス』。

配当金は年2回の合計16円で、配当利回りは1.36%となります。
NTT都市開発は株主優待制度を実施しておりません。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 1,456億円、経常利益 185億円 EPS 28.3円
■2012年3月期 売上高 1,368億円、経常利益 192億円 EPS 47.4円 
■2013年3月期 売上高 1,631億円、経常利益 220億円 EPS 36.7円  
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■2014年3月期 売上高 1,790億円、経常利益 221億円 EPS 34.9円 ce
■2014年3月期 売上高 1,790億円、経常利益 200億円 EPS 42.5円 四e
□2013年9月中 売上高  821億円、経常利益 146億円 EPS 26.9円

ここ数年の業績は順調と言えば順調ですが、他の財閥系やヒューリックなど
がかなり好調な数字をたたき出しているので、物足りない内容です。

今期に至っては減益予想であり、コンセンサス予想値よりも乖離があるので
四季報予想と会社予想と2本記載しております。四季報の方がEPSが高いのは
固定資産売却益が80億円乗っかっているのが反映されているせいです。

この売却相手先はプレミア投資法人であり、田町のグランパークや秋葉原
UDXなどは虎の子であるものの、それなりの値段で売却出来たものと思われ
今にして思えば「プレミア買っておいて良かったね~」という感じです。
足下では5%ルール報告圏外までプレミアの投資口を売りさばいているようですが、
ひとまず見なかったことにしておきます。

で、当社を見る上で重要なのは足下の業績動向よりも含み資産です。

2013年3末時点での含み益が約4,000億円もありまして、昨年よりも100億円くらい
評価が下がっているものの、引き続き凄い水準をキープしております。
当社の時価総額は3800億円ですので、もし益出したとすれば税金とかもあるので
単純ではないにせよ、含み益の方が上回る水準となっております。

特にヒューリックなどとのJVである品川シーズンテラスなど、特区絡みの
エリアにもそこそこ強みを発揮すると思われますので、ポテンシャル自体は
同業他社とは引けをとらないレベルであると考えております。

以上、投資判断をOutperformとしてカバー開始いたします。

当社については大手外資系証券会社から投資判断の引下げが相次いでいますが
三井不動産や住友不動産(地所は除く)が割高なレベルにまで買い進まれて
おりますので、当社の出遅れ感が顕著となっております。

大手不動産株でありながら、結構下値に突っ込んだりするクセがありますので
下値を拾ってみると報われそうな気がします。

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