リニア関連銘柄、日本山村硝子(5210)の研究。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【5210】日本山村硝子(東証1部)投資判断 Outperform

現在値 183円/100株 PER34.0 PBR0.36 3月配当9月配当 優待なし

ガラス瓶製造の国内最大手。プラスチック容器も。

配当金は3月と9月の年2回で合計5円のため配当利回りは2.73%となります。
なお、日本山村硝子は株主優待制度を導入しておりません。

業績から確認していきます。
■2011年3月期 売上高 726億円、経常利益 30.6億円 DPS 6.5円
■2012年3月期 売上高 709億円、経常利益 20.5億円 DPS 5.5円  
■2013年3月期 売上高 705億円、経常利益 5.1億円 DPS 5.5円  
■2014年3月期 売上高 710億円、経常利益 1.0億円 DPS 5.0円 e
□2013年9月中 売上高 367億円、経常利益 7.1億円 DPS 2.5円

売上高は巡航で700億円程度ですが、利益が全然上がらなくなっています。
やはりガラス瓶の需要がペットボトルなどに置き換わってしまい需要減退
している点と原材料高が効いている点が大きく影響しています。

ただそんなことは会社としても百も承知で、ガラス瓶に取って代わられる
ペットボトル容器もそこそこ作ってはいるのですが、こちらも電気代の上昇
などが直撃して利益率が悪化しているので、そんなに儲かっておりません。

その様な八方塞がりの当社ではありますが、今期はリストラに活路を
見出しておりまして、ガラス瓶の主力工場である高槻工場の閉鎖や
従業員の1割弱の希望退職、管理職一律賃金カット、役員報酬大幅減・・・
などなど思いつく限りのフルハウスなリストラを実施しております。
一応、業界最大手でコレですから従業員はたまったものではありません。

これらのリストラにより、今期で約2億円、来期で約20億円の費用削減効果が
あるそうです。まぁ色々なしがらみがあって全てリストラ出来ないとしても
15億円程度の費用が浮けば、収益は一気に改善する公算です。

と、いうことで投資判断はOutperformでカバーを開始します。

基本的には上述の通りのリストラによる収益改善期待が基本線ですが、
当社にはリニア関連銘柄という秘密の隠し玉が存在しています。

当社はリニア新駅候補の橋本駅付近に7万2千㎡の広大な土地(工場)を所有
しており、株価カタリストとして作用するのではないかという期待です。
7年後の土地の値段がどうなるかはわかりませんが、適当に坪50万としても
軽く100億は超える計算です。かなり纏まった一団の土地がありますので、
実際に取引されたら、そんな評価どころでは済まないと思いますが。

特に当社の場合は主力工場を平気で閉鎖して人員も大リストラする様な社風
ですので、意味の無い含み益銘柄の評価を越えてかなりリアリティのある土地
評価をされる可能性があり、その分アップサイドが取れる可能性を秘めます。

株価自体もそんなに動かないので、不動産代わりに持つイメージで。

ネットマネー 2014年 01月号 [雑誌]

新品価格
¥680から
(2013/11/30 22:20時点)



このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村