満タンの復元配を期待したい、コスモ石油(5007)の研究。 | なちゅの市川綜合研究所

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当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【5007】 コスモ石油 (東証1部) 投資判断 Outperform

現在値 178円/PER9.4 PBR0.65 3月配当未定 株主優待なし

石油精製元売り大手。石油開発が柱に成長。石油化学、風力発電も。

配当は中間配当可能な年2回ですが、前期は最終赤字のため無配でした。
コスモ石油は株主優待制度を実施しておりません。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 27,715億円、経常利益 960億円 DPS8円
■2012年3月期 売上高 31,097億円、経常利益 635億円 DPS8円 
■2013年3月期 売上高 31,666億円、経常利益 484億円 無配 
■2014年3月期 売上高 35,550億円、経常利益 610億円 DPS0~8円e

率直な感想から言いますと、私が主戦場としている中小型株と比べると
まず売上高から桁二つくらい違うので単純に圧倒されます。
バリュー株や新興株ばかりいじってる方には同意いただけると思いますが。

筋トレの様な経営努力よりも、原油価格や円相場に左右されるような
普通の大型株って感じで、上記の数字を見る限りは比較的順調に来ている
のですが・・・皆様ご存知の通り、2011年の大震災で主力の千葉製油所が
罹災したため、2013年3月期の最終損益は▲850億円の赤字でした。

ひとまず現在は業績回復局面なのですが、震災復旧のせいで財務が超絶に悪化
しているのも懸念事項です。この会社規模にして、有利子負債が8千億円にも
膨れ上がり、昨年はコベナンツヒットもあったようです。

そんな訳で、ただただ震災だけが悔やまれる感じの当社なのですが、
2007年に510円という驚きの高値で、当社株を1.76億株掴んだ筆頭株主の
アブダビ系のインフィニティ・アライアンスはそんなことはお構い無しに
ブチ切れモードとの観測があります。

これを沈めるためには早期に復配せざるを得ないと思うのです。
事実、決算説明資料とかにも「早期復配」は呪文の様に記載があります。
でもいきなり年間8円はキツいから、せめて半分の年間4円とかね。

結論としては、投資判断Outperformでカバー開始します。

本当は色々と大風呂敷を広げている中期経営計画にも触れたかったのですが、
足下の業績回復とか復配とかが実現しないと、いまいち信用出来ないので、
そちらは華麗にスルーいたします。

そういやコスモ・バイオってコスモ石油はもう殆ど持ってないみたいですね。
子会社?のコスモプロパティサービスが10%弱持ってる位です。

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