翻訳センターの筆頭株主、ウィザス(9696)の研究。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9696】ウィザス(東証JQスタンダード) 投資判断Outperform

現在値 314円/100株 PER19.5 PBR0.79 3月配当9月配当 株主優待なし

近畿地盤の集団指導塾『第一ゼミナール』が主柱。

配当は通期合計でで13.5円のため、配当利回は4.29%と高水準。
なお、ウィザスは株主優待制度は実施しておりません。

業績の方からチェックしていきます。

売上高は150億円超程度で安定の横横推移になってきておりますが、
利益面がかなり怪しくなってきており、前々期8億円弱の経常利益が、
前期は2.7億円まで落ち込みました。

今期の経常利益は概ね前々期水準となる8.2億円まで回復の見込ですが、
学習塾業態は4Qにドカンと利益の上がる特有の季節偏重性があるため、
通期決算までいまいちよくわからないという闇鍋感があります。

事実、1Q決算はお世辞にも評価できない内容でした。
売上高から減少しているのが気になります。


そんな訳でここまでは買い要素がまったく見当たらない当社ですが、
買える秘密は虎の子の翻訳センター(2483)株にあります。

当社は遠い昔に、今をときめくエムスリーと共同で翻訳センターの
第三者割り当て増資を破格の安値で引き受けて、発行済株式数の21%強を
握る筆頭株主として君臨しています。

単純計算ですが、翻訳センターの時価総額は120億弱ありますので、
当社の保有分で軽く24~25億円くらいの価値がありそうです。
ちなみに当社の時価総額が約32億円ですので、当社の事業価値は
殆ど無視されている様な計算になります。これで十分買い材料ですね。


というわけで、投資判断をOutperformにてカバッレッジ開始します。
配当利回りも十分な水準にありますし、前期業績は悪かったにも関わらず
当時で5%近い利回りの記念配当を吐き出したのは安心感があります。

子会社のアトムの株を切り売りして毎期の様に小遣い稼ぎをする
コロワイドのような利益スキームをぜひとも展開していただいて、
株主に毎期の様に特別配当を出してくれれば言うことなしです。



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