現在値 2,750円 PER7.45 PBR0.98 10月配当・株主優待なし
冷凍食品など食材販売の『業務スーパー』をFC展開。
10月の期末一括で配当金が50円出ますので、配当利回りは1.81%です。
神戸物産は株主優待の新設を期待しやすい銘柄だと思うのですが、
今のところそのような観測はありません。
さて、個人投資家の間では万年割安成長株として有名ながら、
昨年からの円安のネガティヴインパクトが大きく、アベノミクス相場でも
株価がびくともしませんでしたが、直近は急動意で高値更新です。
おそらく一方的な円安の一服感と、当社の所属市場が大証一部だったため
市場統合を睨んでの動きと思われます。
先月、6%!に及ぶ自社株買いのリリースがあって株価上昇のカタリスト
となったのですが、7月5日時点では6末の取得株数はまさかのゼロでした。
足下で当社が買っている可能性はあるのですが、こういう状況ですと他に誰か
玉を沈めてる人がいると考えるのが普通でしょうね。
(※追記:足元の5%ルール報告では、当社が2%位買ってるくさいです。)
需給だけでなく、業績面もチラッとみておきますと
今期売上高は7.6%増の1706億円、営業利益は20%増の50.6億円予想です。
ただ6月に中間期の営業利益を40%超下方修正しておりますので、
今回は通期予想こそ修正しなかったものの、ほぼ赤信号だと思います。
ただこの下方修正を見越した上で株価が動かなかったと見るのが正解で、
悪材料出尽くし感から、今までに無い上昇トレンドを描いています。
アップサイド要因としては、持分は少ないもののジー・ネットワークス、
さかい、ジー・テイスト等の外食系3社を抱えるジー・コミュニケーション
に間接出資によるシナジー効果が期待されます。また当社はこれら3社に
直接CBを発行してますので、更に支配力が強化されると思います。
・・・と言うことで、為替レートなんかには関係なく、もう一発下方修正
が来ることは間違いなさそうな当社ではありますが、元からの割安性と
秘めた成長ポテンシャルを備えた銘柄であることは確実です。
以上の考察の結果、投資判断はOutperformとします。



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