投資戦略アウトルック・第三夜(2013.04.03) | なちゅの市川綜合研究所

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■不動産と同じ感覚を忘れない
私のカタギのサラリーマン稼業は、業種的にはずっと不動産業です。
不動産の世界も株と同様にマーケットがあり、
よい時もあればさえない時もあり、さえない時の方が多いところも一緒です。

今は転職してしまいましたが、以前の勤務先の会社の代表がしきりに言っていた
言葉で忘れられないものがあるので紹介したいと思います。

「市況が悪い時にはとにかく現金だ。現金を持ってチャンスを待つ。」
「怖いのは、一等地以外買い手がいなくなること。本当に誰もいなくなる。」
「売買で稼げるのは一時だ。賃料を貰える物件を買って嵐をやり過ごす。」

私が勤務していた当時は不動産ミニバブル~崩壊時でしたので、
バブル崩壊時の立ち回り方が非常に参考になりました。

ミニバブルのてっぺんでは、駆け出しサラリーマンの私もまだイケる感を
持っていましたし、早々にポジションの縮小を代表から命じられた私の上司も
何だか納得してなかったように思います。

しかし、待っていたのは代表が想像したとおりの地獄絵図でした。
大多数の会社・・・しかも調子の良かった会社ほど経営難に陥りました。
(言葉を選ばずに言えば、一部の投資ブロガーさんとも似てますね。)

当社は上場・非上場の同業他社がバタバタ倒産する中でもバランスシートの
現金化がかなり進んでいたので、びっしりとコベナンツがついていた融資
であったも引っ張ってこれたので何とか生き残りました。

そして、最安値からの株価はの軽く10倍以上になっています。
やはりバブルを乗り越えて創業した代表は業界をよく解っています。


最近の私は「高買い」(株の世界で言う高値掴みと同義)傾向にあったので
自分へのいましめにエントリしてみました。
久々にポートフォリオに現金が出来たので、賃料(配当)が出る会社の株を
買ってちょっとスピード調整してようかなと考えました。

そもそも、5年前の本当に悪かった時は株はインデックスファンドしか
やらなかったし、よく考えたら本当はインデックス派なんですよね。

個別株が良すぎてすっかり忘れてたけど、ふといま思い出しました。


余談ですが・・・

信用力絶大な三井不動産や三菱地所は、同業他社が潰れれば潰れるほど
どんどん大きくなるハイエナ商売なのは不動産業界の一般常識です。
投売り状態の時に、底引き網でごっそり物件を持っていきます。

代表もよく「いつかは三井不動産や森ビルのようにならないといけない!」
と口をすっぱくして社員に言っておりました。
これもシンプルながら私の心に残る名言です。




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