ヤフーと提携、アスクル(2678)の投資判断。 | なちゅの市川綜合研究所

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【2678】 アスクル (東証1部) 投資判断 Outperform

現在値 1,269円/100株 PER13.7 PBR 1.32 5月配当11月配当・株主優待なし

オフィス用品配達サービス先駆。ヤフーと個人通販で全面提携。

オフィス通販では名高い当社も最近では完全に横横成長です。
私が平日に勤務しているカタギの不動産会社でも、
「アスクルは高いので、大塚商会のたのめーるで発注しましょう!」
といった具合なので、実際の使用感が解らないんですよね。
前の会社でも事務用品は全部たのめーるに頼んでましたので。。


閑話休題。
日本でのアマゾンの台頭などにより、一時はアスクルのオワコン説も流れ、
私も概ねその様な認識をしておりました。そこに現れたのがヤフーです。

ヤフーは一世を風靡しつつも、既にネット業界の低成長ディフェンシヴ株
としての位置付けで、(爆速的に)商売のタネを探している状況でした。
そういえば企業の成長のピークが約10年前ってところも似てますね。

そしてヤフーは2012年の5月に当社の第三者割当増資を引き受け、
2302万株@1433円で73.8%の悶絶希薄化をともなう330億を調達しました。
今、時価総額680億の当社には500億の現金(と42億の借金)があります。

おそらく現金は物流施設やらシステムやらに化けて、みるみる減っていくと
思われますが、それでもこんな滅茶苦茶な増資を敢行した以上、
業績の成長ベクトルは力ずくでも鋭角的にしてくると思われます。
ヤフーもレピュテーションがあるので、まともに手助けするでしょう。


ポイントは以下の通りで、投資判断をOutperformとします。
■ネット通販企業としてPER13倍は十分許容出来る。
■ヤフーの子会社となり、全面的な支援が期待出来る。
■(増資したから当たり前だが)財務体質が良好。
■2013年3月14日に業績を経常益を下方修正済みだが、売上が7%伸びている。



※参考株価 1,787円(モノタロウのPER58.2倍の3分の1のPER19.3倍で評価)
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