直近IPOビューティガレージ(3180)の投資分析。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3180】 ビューティガレージ(東マ)投資判断 レーティング付与なし

現在値 4,945円/100株 PER33.3 PBR7.49 4月無配

インターネットを利用した理美容/エステ用品・機器・化粧品の通信販売。

2月14日に新規上場したばかりの、文字通り直近IPOです。
社名の狙っている感じと、バレンタインデーに上場してくるあたりが
結構ニクイですね。

当社の事業はプロの理美容師向けに、オンラインで美容商材を販売する
ことがメインの事業です。
BtoBの会社ですが、ネットに軸足をおいている(ことにしている?)のは
いかにも東証マザーズ上場企業っぽい感じですね。

IPOは足下の業績進捗率や成長角度が重要なのでザッと確認。
■売上高 40億→43億→(52億/2013.4期予想) 
■経常益 1.7億→2.5億→(2.9億/2013.4期予想) 
■最終益 0.9億→1.4億→(1.7億/2013.4期予想) 
尚、今期進捗率はまずまずです。成長モメンタムはもう少しほしいところです。


肝心の投資判断についてですが、当社は2月14日に上場し、公募比約80%増の
4160円で初値がつきました。当社のIPOには年初から注目が集まっており、
「即金確定」「初値5,000円」とかの話があったので穏当な初値形成でした。

今後のセカンダリーの値動きは、IPO同期のメドレックスや買取王国次第
といったところが大きいと思います。
ただ当社は物色対象としては、はっきりと二番手以下の銘柄ですので、
先行するメドレックスの動向に大きく左右されます。

折角のネット系・東証マザーズIPOなのに主幹事がSBI証券であり、
大株主にはロックアップ対象外のジャフコが沢山いるのも割引要素です。
なぜジャフコが大量にいるのに、SBI証券だったのでしょうか?
(野村證券とは言わないまでも・・かなり上場したかったんでしょうね)


比較参考企業となるアイスタイルやトレンダーズは有力ベンチャーで、
成長モメンタムも確かですが、上場後の時価総額は100億に未満です。
アクの抜けたこちらの2社の方が負ける確率は少ない気もします。


で、当研究所の見立てとしては出口上場色の強い銘柄との判断です。
当社の社長は美容関係出身ではなく、広告代理店出身者であり、
どこまで本気で事業意欲があるのかわかりません。
マザーズ市場のネット系にしては随分と控えめな成長予想です。

時価総額が50億そこらなので、IPO閑散期でブッとぶ可能性もありますが
ファンダメンタルズよりも需給を見極めた上での売買を推奨いたします。

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