デジカメinfoにFUJI XF16-80mm F4 WRの詳細なレビューが掲載されています。

http://digicame-info.com/2019/12/xf16-80mm-f4-r-ois-wr.html

簡潔にまとめると、

・製造国はフィリピン製
・ズームリングは申し分の無い出来。
・手ブレ補正はメーカーの主張する6段分には届かないが、それでもなお素晴らしい値で、称賛に値する。
・中央の解像力をより安価なXC15-45mmF3.5-5.6と比較すると、広角側はXC15-45mmF3.5-5.6の15mmの解像度が高く、50mmの解像力は、 XF16-80mmのほうがXC15-45mmの45mmの解像力を大きく上回る。
・中央の望遠側は解像力が低下するが、それでも開放から良像の基準値(44-45lpmm)を超える良好な値。
・歪曲はJPEGではほとんど見られないが、RAWでは16mmで-6.39%の極めて強いタル型
・周辺光量落ちはJPEGでは気にならないが、RAWでは16mm開放で47%(-1.83EV)の非常に高いレベル。
・逆光耐性は悪くはないが、残念ながら他社のライバルと比べると逆光耐性は弱い。
・AFは広角端で明るい条件なら最短から無限遠まで0.3-0.4秒と速いが、望遠端で暗い場所だと1秒と遅くなる
・XF16-80mm F4には大いに期待したが、期待が大きすぎた。このレンズは汎用性の高い焦点距離で、高速で正確なAF、非常に効果的な手ブレ補正を搭載した実用的な光学性能のレンズだが、800ドルの価格を考えると欠点が多すぎると思う。

レビューでも「800ドルの価格を考えると欠点が多すぎると思う」と書かれていますが、私もその通りだと思います。
製造国もなおさらフィルピン製ですし。
フィリピン製なら人件費からももうちょっと抑えられそうな気がする。
ペンタックスのツァイスと向こう張るぐらいのDFA★50mmF1.4もフィリピン製で12万でしたしね。
それから見ても高いかな。 

実売9万円と聞くと、10万近いレンズだからかなりすごいレンズなんだろうと期待してしまいます。
その期待が大きすぎると落胆になるほうが大きい。

6万であれば称賛に値するレンズ、
7.5万くらいなら値段相応で妥当
9万円だと期待が大きすぎて欠点のほうが目立つ
ということでしょうね。

とは言え、レンズは数値だけの解像だけで語れるものでもありません。
使ってみると結構寄れますし、コントラストの高くきれいな絵もとれます。
16-80mmの実用性のあるレンズで、これ1本あれば大抵の部分はこなせるので逆に他のレンズが不要なくらい。

そういうところに価値を見い出す人は、少々足元見られて高くても買うかもしれませんね。私のように。