SMC PENTAX FA 50mm F1.4 Classic
SMC PENTAX FA 50mm F1.4 Classicというレンズを入手した。最近立て続けにカメラやレンズの購入の話を書いているが、まとめて購入しているわけではなく、昨年から分けて購入しているものが一気になってしまっただけだ。レンズの売却も進めてはいるものの、結局は増えてしまっているところも否めないのだが、このレンズは中古でも安いし、一点だけ解像度に頼らず、「使っていて面白い」レンズがあってもよいのではと思ったからだ。このレンズ、1991年に発売されたSMC PENTAX FA 50mm F1.4 が元になっているのだが、そのレンズが2023年にHD PENTAX FA 50mm F1.4とSMC PENTAX FA 50mm F1.4 Classicという2系統に分かれて再発売されている。何故ゆえに30年以上前の設計のレンズをなぜ最近になって再発売するのかというところだが、HDのほうは基本設計は1991年のものと同じでコーティングを最新版のHDに変更したもで、これは昔の設計のレンズではあるが元々評判の良いレンズで、新たに設計しなくともコーティングを変えればフレアやゴーストが抑えられヌケもよくなり、より現現代的なレンズに変貌しますよ、というコンセプトのもの。一方でSMC PENTAX FA 50mm F1.4 Classicは「Classic」と付いている通り、コーティングも設計もほぼ昔のままで、逆にあえてフレアやゴーストを発生しやすくチューニングしているもの。つまりは「過去」に重点的に置いたものだ。だから、1991年のSMC PENTAX FA 50mm F1.4を元に新たに発売されたHD PENTAX FA 50mm F1.4とSMC PENTAX FA 50mm F1.4 Classicは似て非なるものである。さて、HD PENTAX FA 50mm F1.4とSMC PENTAX FA 50mm F1.4 Classicの2系統が発売されたとき、私がHDのほうに飛びつかなかった理由は、すでに最新のHD DFA★50mm F1.4を持っているからだ。HDのコーティングはSMCよりも遥かによいが、同じもので撮影していると慣れてしまって、時々変化が欲しくなるのだ。つまり、デジタルばかりで撮影していると、たまにフィルムで撮影したくなるのと同じだ。で、実際のところ、私も最近、フィルムをまた再開しようかな・・・と思うところもあったのだが、フィルムをいまさら買うとフィルム代とか現像代とかも高くつくし、買ったところでそう長くも続かないだろうから・・と思っていたのだが、それで思いついたのがこのレンズSMC PENTAX FA 50mm F1.4 Classicだ。このレンズ、デジタル一眼でもまるで50年前以上のレンズで撮影したような絵になるらしい。これなら無駄にフィルムカメラを買う必要もないし、今のデジタル一眼でも使えるから、このほうが絶対にいいよね、ということだ。レンズの外観もデザインはclassic と名付けされているだけあって、あえてクラシカルな造りになっている。私も30代のころ一時期1991年代のFA 50mm F1.4を使っていたので懐かしい。それともまた少しデザインは違っている。だから最新のK-3 IIIに取り付けると、ちょっとだけ違和感はあるのだけども。真正面からはこんな感じ。ちなみに、最新のコーティングに変更したHDFA50mm F1.4のほうはデザインを変えてK-1にも合うようになっている。このレンズはレンズにAFのモータは内蔵しておらず、ボディー内モーターで駆動するので、昔のフィルムカメラや初代のK100.K10のような昔のデジタル一眼でも使うことが可能だ。ボディー内モーターなので、音はギュイーン・ギュイーンとそれなりにする。K-3III / SMC FA50mm F1.4 Classic F1.4 , 1/30sec , ISO200このレンズはこうやって光のある方に向け光源の下側に向けるとフレアが発生しやすくなり虹色の円ができる。これが面白いもので工夫によっては風景でもこれを活かした撮影ができるし、モデルさんを中心に持ってきてモデルさんに虹色の円を描くようにすればもっとかわいく撮れるのではと思う。K-3III / SMC FA50mm F1.4 Classic F1.4 , 1/30sec , ISO200ちなみに光源を中心に持ってくると虹色フレアは出ない。その代わりF1.4だとご覧のようにパープルフリンジが出まくりだ。K-3III / SMC FA50mm F1.4 Classic F2.8, 1/30sec , ISO200K-3III / SMC FA50mm F1.4 Classic F5, 1/30sec , ISO800K-3III / SMC FA50mm F1.4 Classic F8, 1/30sec , ISO1600この虹色フレアはF1.4でしか現れず、それ以上では出なくなり、それと同時にF1.4で盛大に出ていたパープルフリンジも徐々に解消していく。虹色フレアはフルサイズのK-1のほうがより出やすいと謳っているようだが、使った限りはAPS-Cでも問題なさそう。そして太陽光に光源にしたほうがより強く虹色フレアが出るようだ。ただ、逆光でファインダーを覗くと太陽光で目を傷める恐れがあるから太陽光で使うときはライブビューで撮影するという決まりがあったり、太陽光の下でF1.4で撮影すると明るすぎて画面が白飛びもするので、光量を抑えるためにNDフィルターがセットになっている。付属のNDフィルターこのNDフィルターは、紛失してしまうといつかこのレンズを売却するときにマイナスになるので紛失には注意が必要だ。他の実写記事によると外で撮影すると思った以上に昭和レトロな絵が撮れるらしいが、今度撮影会で試してみたい。現代的なレンズを使い慣れた人は、ちょっとこういうクラシカルなレンズを使うとまた違った新鮮味を得られるかもしれない。。