今日、歯医者でインプラントを入れてきました。
私は幼い頃に自分の不注意で前歯を折ってしまっていて、それ以来ずっとさし歯で過ごしてきました。しかしさし歯は取れやすいとか、歯根に何らかの問題が出てきてその度に歯医者へ行っておりました。
そして最近、そのさし歯が取れたので歯医者へ行ったところ、もうすでに30年近く経過しており、さし歯を支えてきた歯根も限界とのことで、もう完全に抜歯するしかない、とのことでした。問題は抜歯した後なのです。抜歯した後、どうするかで将来の歯の行く末が決まってくるのです。
【抜歯後の治療法の選択肢】
抜歯後の歯の選択肢として、
①歯がないままそのままにする
②部分入れ歯にする
③ブリッジにする
④インプラントにする
の方法があります。
【治療法のメリット・デメリット】
これらの方法はそれぞれにメリットとデメリットがあり、
①そのままにする
方法:抜歯後、何もせずそのままにすること。
メリット:
これが一番簡単な方法で安上がり。保険で数千円で済む。
デメリット:
歯がないまま生活することになるので、人前を気にする人には向かない。恋愛・結婚など様々な面で不利になる。
また、歯がないままそれで生活すればいいかというとそうはいかず、だんだん抜いた両隣の歯が動いてきて、将来的には悪くなり、結局どんどん抜歯することになる。
②部分入れ歯にする。
方法:金具付きの義歯を空いた歯に挿し込み、金具を両隣の歯に引っ掛けて固定する。
メリット:
保険でできるので安上がり。そのままにするのとは違い、とりあえずの義歯は入る。
デメリット:
金具を両隣の歯に引っ掛けるので、簡単に他人に金具を見られてしまい、入れ歯である事がわかってしまう。入れ歯は年寄りくさいというイメージがあり、若い人には抵抗がある。
簡単に外れるので硬い食材は食べられない。
そのままにすると雑菌が繁殖するので、毎日洗浄しなければならない。
保険適用の場合、入れ歯の作りが悪いこともあるらしい。
③ブリッジ
方法:ブリッジとは文字通り橋をかけるという意味で、欠損した歯の左右両隣の歯を削って、その歯を支えとして義歯をセメントで固定する方法。
メリット:
近年までもっとも一般的な治療法。固定式なので比較的ほとんどの食べ物が食べられる、見た目もほとんど自然の歯に近く、ほとんど他人にもわからない。保険でできる範囲でやれば、数万円程度でできる。
治療期間も早い。
デメリット:
最大のデメリットは、欠損した歯の両隣の健康な歯まで削ってしまうこと。これにより、噛む力が削った両隣の歯にまでかかることになり、削られた歯はだんだん弱ってくる。
すると、将来的にはどんどんブリッジを広げることになり、歯を失うスピードを早めてしまう。
つまり、最初の1本を欠損してブリッジをかけると、その左右両隣の2本を削ります。この2本が支えとなります。この支えの2本が老朽化すると、最初の欠損した1本と、支えで老朽化した2本を抜歯して、その両隣の本を削ってしまうので、1本の欠損から4本5本と歯を失う確立が高いのです。
ブリッジは保険適用の範囲だと、白い材料が1~4番の歯にしか使えない。奥歯は銀の被せ物の材料になってしまう。
保険適用外だと数十万かかることもある。
④インプラント
方法:抜歯した歯のあった箇所の骨に穴を開けて、チタン製の人口骨を埋め込み、義歯を固定する方法。
メリット:
ブリッジと違い、その1本のみを治療できるので、両隣の健康な歯を削る必要がない。見た目もほとんど自然の歯に近く、チタンの人工骨が骨と結合するので天然の歯と同じように食べ物を噛める。
デメリット:
最大のデメリットは保険適用外であること(高額医療控除の対象にはなります)。自由診療であるため歯医者によって値段が違います。1本30~45万円が相場のようです。東京には1本10万円で提供している歯医者もあるようですが、遠方からは交通費がかかる、メンテナンスが不便。あんまり安いと逆に不安。
インプラントといえど完璧ではない。逆に自然の歯に近いので、歯磨きをきちんとしていないと歯周病になり、天然歯がぐらつけば、インプラントもぐらつくことになる。
治療期間が長いこともデメリット。
というのがそれぞれのメリットデメリットになります。
なんでインプラントが保険適用外かといいますと、
①コストがかかる
②最近はインプラントの処置ができる歯科医も増えてきたが、まだまだできる医者とできない医者と別れる
ということらしいです。
コストに関しては、外国では最初インプラントは保険適用にしていた国もありましたが、あまりに医療費がかかりすぎて、結局除外したそうです。
また、インプラントができる医者とできない医者がいるので、保険適用になると誰もが受けられるようになり、逆にどんな医者でもインプラントを始めようとする危険があるからだそうです。
インプラントは自由診療で値段も張り、歯医者によってまちまちですが、インプラント初心者の歯科医ほど安く、ベテランの先生ほど高いという話を聞いたことがあります。
で、自分もどうするか選択を迫られたわけですが、さすがに①と②はやりたくないですね。
③のブリッジは、周囲に聞いた結果、もろくて壊れやすいという人もいれば、10年程度何もないという人もいました。
しかしブリッジで健康な歯を2本も削ってしまい、将来的に歯を失いかねないこと、また高額な医療費がかかっても若ければまた働けるので、インプラントを決意しました。
医者としても、50代~60代の年配の方ならまだしも、若い20代~30代~にはインプラントがお勧めだそうです。
【インプラントの治療の流れ】
①まずは専門医と相談する。
インプラントは骨があることが条件なので、特に骨の厚みが少ない前歯はリスクがあります。悪化して骨が溶け出すとインプラントはできなくなるそうです。骨がなくても骨を増強する治療をすれば何とかなることもあるそうです。
②治療前に抗生物質と痛み止めを飲む。
③歯を抜歯します。抜歯後すぐに、専用のドリルをつっこんで穴を開けます。
④チタン製のインプラントを挿入します。
⑤歯肉を縫合します。
なお、昔はここまででインプラントと骨が結合するまで1ヶ月ほどまつ必要があったそうですが、今は技術が発達してその場で仮歯を入れられるようです。
⑥その場で仮歯が入れば普通に日常生活を送れます。
⑦2~3日後に一度来院して消毒します。
⑧インプラントと骨が結合するまで1~2ヶ月ほど待ちますが、手術後数日は消毒や経過観察、抜糸などで何度か来院します。
⑨完全に結合したら仮歯を取ってセラミックの歯に付け替えて終了。
昔はインプラントの治療に半年はかかってたそうですが、今はその場で仮歯が入れられ、セラミックの歯を付けるまでは普通に過ごせます。
【インプラント治療の感想】
麻酔をきちんとやってくれるので、ほとんど痛みはわかりませんでした。また、抜歯のときは元々が折れて半分しかなかったので、いつ抜歯したのかわからないレベルでした。
ただし、骨にドリルで穴を開けるときはドリルの振動が頭に伝わってくるので気持ちはよくないですね。
ドリルで骨に穴を開ける頃が麻酔の効き目が落ちてくるので、だんだん骨の芯からくるような痛みが出てきます。縫合があるので「もう少し我慢してくださいねー」ということで我慢。
出血を止めて仮歯を入れます。これで終了。
手術で約2時間半必要でした。今は手術から4時間経過していますが、ほとんど痛みもなく、違和感はありますがそのまま生活しています。痛くて寝込むんではないかと思っていましたが、思ったより薬のおかげか、落ち着いて何かできるレベルです。
ただ、手術してるので歯茎と唇が腫れます。もりあがっってるのがわかります。
また縫合した糸が突っ張ってチクチクします。下あごは自由に動かせますが、上顎は動かしずらいです。笑うと痛いという感じですかね。
食事はゆっくり噛めば大丈夫ですが、歯磨きは治療した歯に当たらないこと、お風呂は入れずシャワーになること、殺菌のうがいをすること、激しい運動をしないことの制限があります。
【ところで】
これで約30年間付き合ってきた悪い前歯もインプラントにしたことで終結することを祈ります。
ところで、私はこの前歯以外の歯は健康なんですよ。それゆえに勿体無いと医者から言われますが。
前歯以外は虫歯一つありません。昔は虫歯もあったのですが、歯磨きをブラウンの電動歯ブラシに変えてから、虫歯ゼロです。
この電動歯ブラシ、本当にいいのでお勧めします。本体は安く替えブラシがちょっとお高い、今時の消耗品で儲ける商法ですが、本当によいのでお勧めします。
私のようにならないように、歯は本当に大事にしましょう。この結果を読んで恐ろしくなった方は、今からでも歯磨きに注意してください。
私は幼い頃に自分の不注意で前歯を折ってしまっていて、それ以来ずっとさし歯で過ごしてきました。しかしさし歯は取れやすいとか、歯根に何らかの問題が出てきてその度に歯医者へ行っておりました。
そして最近、そのさし歯が取れたので歯医者へ行ったところ、もうすでに30年近く経過しており、さし歯を支えてきた歯根も限界とのことで、もう完全に抜歯するしかない、とのことでした。問題は抜歯した後なのです。抜歯した後、どうするかで将来の歯の行く末が決まってくるのです。
【抜歯後の治療法の選択肢】
抜歯後の歯の選択肢として、
①歯がないままそのままにする
②部分入れ歯にする
③ブリッジにする
④インプラントにする
の方法があります。
【治療法のメリット・デメリット】
これらの方法はそれぞれにメリットとデメリットがあり、
①そのままにする
方法:抜歯後、何もせずそのままにすること。
メリット:
これが一番簡単な方法で安上がり。保険で数千円で済む。
デメリット:
歯がないまま生活することになるので、人前を気にする人には向かない。恋愛・結婚など様々な面で不利になる。
また、歯がないままそれで生活すればいいかというとそうはいかず、だんだん抜いた両隣の歯が動いてきて、将来的には悪くなり、結局どんどん抜歯することになる。
②部分入れ歯にする。
方法:金具付きの義歯を空いた歯に挿し込み、金具を両隣の歯に引っ掛けて固定する。
メリット:
保険でできるので安上がり。そのままにするのとは違い、とりあえずの義歯は入る。
デメリット:
金具を両隣の歯に引っ掛けるので、簡単に他人に金具を見られてしまい、入れ歯である事がわかってしまう。入れ歯は年寄りくさいというイメージがあり、若い人には抵抗がある。
簡単に外れるので硬い食材は食べられない。
そのままにすると雑菌が繁殖するので、毎日洗浄しなければならない。
保険適用の場合、入れ歯の作りが悪いこともあるらしい。
③ブリッジ
方法:ブリッジとは文字通り橋をかけるという意味で、欠損した歯の左右両隣の歯を削って、その歯を支えとして義歯をセメントで固定する方法。
メリット:
近年までもっとも一般的な治療法。固定式なので比較的ほとんどの食べ物が食べられる、見た目もほとんど自然の歯に近く、ほとんど他人にもわからない。保険でできる範囲でやれば、数万円程度でできる。
治療期間も早い。
デメリット:
最大のデメリットは、欠損した歯の両隣の健康な歯まで削ってしまうこと。これにより、噛む力が削った両隣の歯にまでかかることになり、削られた歯はだんだん弱ってくる。
すると、将来的にはどんどんブリッジを広げることになり、歯を失うスピードを早めてしまう。
つまり、最初の1本を欠損してブリッジをかけると、その左右両隣の2本を削ります。この2本が支えとなります。この支えの2本が老朽化すると、最初の欠損した1本と、支えで老朽化した2本を抜歯して、その両隣の本を削ってしまうので、1本の欠損から4本5本と歯を失う確立が高いのです。
ブリッジは保険適用の範囲だと、白い材料が1~4番の歯にしか使えない。奥歯は銀の被せ物の材料になってしまう。
保険適用外だと数十万かかることもある。
④インプラント
方法:抜歯した歯のあった箇所の骨に穴を開けて、チタン製の人口骨を埋め込み、義歯を固定する方法。
メリット:
ブリッジと違い、その1本のみを治療できるので、両隣の健康な歯を削る必要がない。見た目もほとんど自然の歯に近く、チタンの人工骨が骨と結合するので天然の歯と同じように食べ物を噛める。
デメリット:
最大のデメリットは保険適用外であること(高額医療控除の対象にはなります)。自由診療であるため歯医者によって値段が違います。1本30~45万円が相場のようです。東京には1本10万円で提供している歯医者もあるようですが、遠方からは交通費がかかる、メンテナンスが不便。あんまり安いと逆に不安。
インプラントといえど完璧ではない。逆に自然の歯に近いので、歯磨きをきちんとしていないと歯周病になり、天然歯がぐらつけば、インプラントもぐらつくことになる。
治療期間が長いこともデメリット。
というのがそれぞれのメリットデメリットになります。
なんでインプラントが保険適用外かといいますと、
①コストがかかる
②最近はインプラントの処置ができる歯科医も増えてきたが、まだまだできる医者とできない医者と別れる
ということらしいです。
コストに関しては、外国では最初インプラントは保険適用にしていた国もありましたが、あまりに医療費がかかりすぎて、結局除外したそうです。
また、インプラントができる医者とできない医者がいるので、保険適用になると誰もが受けられるようになり、逆にどんな医者でもインプラントを始めようとする危険があるからだそうです。
インプラントは自由診療で値段も張り、歯医者によってまちまちですが、インプラント初心者の歯科医ほど安く、ベテランの先生ほど高いという話を聞いたことがあります。
で、自分もどうするか選択を迫られたわけですが、さすがに①と②はやりたくないですね。
③のブリッジは、周囲に聞いた結果、もろくて壊れやすいという人もいれば、10年程度何もないという人もいました。
しかしブリッジで健康な歯を2本も削ってしまい、将来的に歯を失いかねないこと、また高額な医療費がかかっても若ければまた働けるので、インプラントを決意しました。
医者としても、50代~60代の年配の方ならまだしも、若い20代~30代~にはインプラントがお勧めだそうです。
【インプラントの治療の流れ】
①まずは専門医と相談する。
インプラントは骨があることが条件なので、特に骨の厚みが少ない前歯はリスクがあります。悪化して骨が溶け出すとインプラントはできなくなるそうです。骨がなくても骨を増強する治療をすれば何とかなることもあるそうです。
②治療前に抗生物質と痛み止めを飲む。
③歯を抜歯します。抜歯後すぐに、専用のドリルをつっこんで穴を開けます。
④チタン製のインプラントを挿入します。
⑤歯肉を縫合します。
なお、昔はここまででインプラントと骨が結合するまで1ヶ月ほどまつ必要があったそうですが、今は技術が発達してその場で仮歯を入れられるようです。
⑥その場で仮歯が入れば普通に日常生活を送れます。
⑦2~3日後に一度来院して消毒します。
⑧インプラントと骨が結合するまで1~2ヶ月ほど待ちますが、手術後数日は消毒や経過観察、抜糸などで何度か来院します。
⑨完全に結合したら仮歯を取ってセラミックの歯に付け替えて終了。
昔はインプラントの治療に半年はかかってたそうですが、今はその場で仮歯が入れられ、セラミックの歯を付けるまでは普通に過ごせます。
【インプラント治療の感想】
麻酔をきちんとやってくれるので、ほとんど痛みはわかりませんでした。また、抜歯のときは元々が折れて半分しかなかったので、いつ抜歯したのかわからないレベルでした。
ただし、骨にドリルで穴を開けるときはドリルの振動が頭に伝わってくるので気持ちはよくないですね。
ドリルで骨に穴を開ける頃が麻酔の効き目が落ちてくるので、だんだん骨の芯からくるような痛みが出てきます。縫合があるので「もう少し我慢してくださいねー」ということで我慢。
出血を止めて仮歯を入れます。これで終了。
手術で約2時間半必要でした。今は手術から4時間経過していますが、ほとんど痛みもなく、違和感はありますがそのまま生活しています。痛くて寝込むんではないかと思っていましたが、思ったより薬のおかげか、落ち着いて何かできるレベルです。
ただ、手術してるので歯茎と唇が腫れます。もりあがっってるのがわかります。
また縫合した糸が突っ張ってチクチクします。下あごは自由に動かせますが、上顎は動かしずらいです。笑うと痛いという感じですかね。
食事はゆっくり噛めば大丈夫ですが、歯磨きは治療した歯に当たらないこと、お風呂は入れずシャワーになること、殺菌のうがいをすること、激しい運動をしないことの制限があります。
【ところで】
これで約30年間付き合ってきた悪い前歯もインプラントにしたことで終結することを祈ります。
ところで、私はこの前歯以外の歯は健康なんですよ。それゆえに勿体無いと医者から言われますが。
前歯以外は虫歯一つありません。昔は虫歯もあったのですが、歯磨きをブラウンの電動歯ブラシに変えてから、虫歯ゼロです。
この電動歯ブラシ、本当にいいのでお勧めします。本体は安く替えブラシがちょっとお高い、今時の消耗品で儲ける商法ですが、本当によいのでお勧めします。
私のようにならないように、歯は本当に大事にしましょう。この結果を読んで恐ろしくなった方は、今からでも歯磨きに注意してください。