フィルム一眼に参入しました。
私はポートレートをデジタルから始めましたが、フィルムでまだ撮ったことがないので、フィルムで撮るとどうなるんだろうという好奇心と、とりあえずフィルムのことも多少なりとも知っておかなければ、という考えからです。



それで、いつもの中野のペコちゃんで、中古でPENTAX MZ-Sを購入しました。
本当はオールドに手を出そうと、TOPCON スーパーDMも考えたのですが・・・横浜の大○カメラ(CAPAにも広告出てます)で85000円。これは高い。そう簡単に手を出せません。
(余談ですが、横浜の大○カメラは、全体的に高いです。けっこう中古なのに新品にほとんど近いし。今回のMZ-Sも、中野のペコちゃんの1.5倍の価格ですし)
MZ-Sは中野のペコちゃんでけっこう安かったですし、いま手持ちのペンタックスのレンズ資産も活かせるので、これにしました。

MZ-Sは前所有者が喫煙者だったようで、けっこうタバコの匂いとヤニのベタベタが・・・。喫煙者は何ともないことでも、禁煙者には非常に気になるので、とにかくさっさとクリーナーで清掃。それでも落ちない分は使用して時の経過を待つしかないですね。
しかし、本体に擦り傷もまったくないし、ホットシューに外部ストロボをつけた跡もない。紛失しやすいホットシューカバーも残っている。
取扱説明書も残っていましたが、ほとんど読んだ形跡なし。
よほど大事に使ったのか、あまり使わなかったのか・・・。
タバコのヤニがついているのに傷もないところを見ると、室内でほったらかしだったかもしれませんね。

で、私はペンタックスのフィルムに関しては詳しくないので、ちょいと調べてみました。
【PENTAX MZ-S】
2001年5月発売
ペンタックスの銀塩一眼レフAFカメララインナップの後期(MZシリーズが展開された時期)において、ミノルタα9シリーズ・ニコンFシリーズ・キヤノンEOS-1シリーズなどに対応するようなフラグシップ機が存在していない。
MZシリーズはすべてベースが同じで、高級機が存在せず入門機ばかりが増えてしまうという状況が続いた。
そこでユーザーからもこれに対抗できるようなフラグシップ機を望む声が高かった。しかしMZ-Sはデジタル機開発上の副産物的性質の製品であったため、メカニカルスペックとしてはフラッグシップ機として物足りないものとなっており、ファンは大いに落胆した。まず、上面の操作・表示系を30度傾けた本体の形状は、カニのような甲殻類を想像させ、賛否両論を呼んだ。
ペンタックスファンを失望させたのは、なんとも中途半端なそのスペックであった。シャッターの最高速1/6000秒、巻き上げ速度2.5コマ/秒、配置の意図が良く分らない6点のAF測距エリア、低いファインダー視野率、動体を追ってくれない貧弱なコンティニュアスAF…。更に中途半端なスペックの割りに高価であった(発売当時約13万円)。
結局、独特な形状と中途半端なスペック、それに見合わない高価格で普及せず、更にデジタル開発が本格化したため、このMZ-Sがペンタックスにとって、35mmフィルム一眼レフカメラの最後の高級機になったらしい。


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ということらしいです。しかし、AFが遅いのは昔からのようですね。
デジタルの今になっても遅いのですから・・・・。

私がMZ-Sにした理由は、他にに中古が少なく選択の余地もないというところですが、電子ダイアルをつんでいるので比較的操作しやすい、フィルムの空き領域にシャッタースピードや露出のデータを印字する機能がついていて、これが非常にありがたい、というところです。

最後に、この時代の取扱説明書を見ると、まだ福岡や札幌のサービスセンターが表示されていますが、今は東京と大阪だけになっていますので、取扱説明書だけでペンタックスが限界ぎりぎりで経営していることが分かります。本当に、がんばって欲しいもんです。