「ナンバ歩き」なら1時間に4里=16kmという高速で歩く(走る)ことが出来るという~
文部省唱歌「故郷」「朧月夜」誕生から110年記念の「ふるさとを創った男」~猪瀬直樹講演会が5月6日(月)に、会場の飯山市文化交流館大ホールに満員の参加者で開催されました。
 唱歌「故郷」を作詞した高野辰之は、10歳から14歳までの4年間、片道9km野道を永江から飯山まで草鞋履きで歩いて通学しました。
 猪瀬直樹さんは、
 「~高野辰之は長距離歩行に向いている(飛脚と同じ)伝統的な小走りのナンバ走行で通ったと思われる。~故郷とは単に空間的に存在するのではなく、失われた時間の世界なのである」と話されました。
 グーグルのルート検索で、高野辰之生家から飯山小学校を、高野辰之が実際に歩いたと思われる中野市永江~飯山市深沢~飯駒~大久保~中町経由で検索すると9.1km。2時間9分
 10歳の少年が通学時間だけで4時間以上かけるのは現代ではあり得ないこと。
 猪瀬さんが「ナンバ走行で通ったと思われる」と話された「ナンバ走行」を調べました。
大場克則さんの「ナンバ歩きの練習(11)速く歩くには
https://note.com/edoninjarun/n/n933e48b3acd9
によると、

江戸時代の歩き方・走り方を 2014年から国会図書館に通って資料を集め、 それを実際の動きで再現する研究を続けた結果、より自然な動きで長距離歩ける江戸時代の歩き方、 ナンバ歩きの動きを再現出来た感じです。
として
一日四十里(160km)を歩くことは簡単なのだそうです。
現代でしたら、ウルトラマラソンの領域ではないでしょうか。
同じナンバの動きでも
・前に出した足を着地するとき、つま先~足指の先に重心が乗るように踏む
・全身の関節をギリギリまで脱力して滑らかに動かして、全身が前に倒れるに任せて歩く
これにより、かなり高速で歩く(走る)ことが出来ます。
その速度は一時間に四里、時速16kmと言われています。
これは1キロ3分45秒、フルマラソンを2時間40分ほどで走れる速さです。
とあります。
この歩き方なら、9kmは34分。半分の速度でも1時間8分となります。
ナンバ走行なら永江から飯山までの道のりを通い続けることは可能です。
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