猪瀬直樹さんの「菜の花議連 現地総会」での記念講演~「ふるさとを創った男と菜の花」の一部紹介~

5月4日~中野市にある高野辰之記念館で「菜の花議員連名現地総会」が開かれ、「唱歌 ふるさとを創った男」の著者猪瀬直樹(参議員)が「ふるさとを創った男と菜の花」と題して記念講演をされました。

その記念講演の一部を紹介します。

は小学校高学年の唱歌の朧月夜も故郷も
作詞 高野辰之、作曲 岡野貞一で、高野は長野、岡野は鳥取出身。
教会で育った鳥取出身の岡野貞一は讃美歌の影響を受けている。

その同じ鳥取教会で石原茂さんも洗礼を受けている、

そういう奇遇が一つのテーマになる。

高野辰之、岡野・高野この2人の絶妙なコンビは文部省唱歌をつくった。

明治政府は近代国家を作るため、「国語」「唱歌」を通じて日本語の美しさや自然観を子どもに教えることを重視した。

~日本人は伝統的に五音音階なので、近代化を目指す明治日本にとって、ヨーロッパの音楽教育を受け入れるために文部省唱歌を用意して、7音音階に習熟するプロセスを作らなければならなかった。
五音音階とは、たとえば木曽節を例にすると、
「木曽のなあ〜あ〜なかなりさ〜ん、略、ナンジャラホイ」となる、これは山から木材を下ろして運搬する際の掛け声みたいなもので、この“なんじゃらほい”がリズムを作っている。 意味よりも“声と労働の同期”が重要。なかのりさんとは真ん中あたりのリーダーを指してその応答を繰り返している労働歌で、5音(ファとシが抜けている)しかない。しかし音が固定しておらず揺れている、こぶしをきかせている。
日本の音階はこうした5音によって成り立っているが、ヨーロッパでは讃美歌などドレミファソラシドの7音音階だ。
そこでまず低学年には5音音階の「春が来た」「春の小川」を用意した。4/2拍子なので、歩くリズム(左右)に一致し、集団で合わせやすい。
中学年には「朧月夜」と「紅葉 」を歌わせた。7音音階だが4/4拍子なので、和声進行がはっきりして旋律が規則的で合唱向きだった。
そして高学年に4/3拍子の「故郷」となった。これで文部省唱歌は完成した。いろいろ調べる中で、讃美歌126番「風はげしく」(風はげしくなみだち、舟は揺れて進まず)をヒントに岡野は「故郷」を作曲したのでは推理した。
しかし岡野は、単に讃美歌をコピーしたのではない。少しゆっくりと歌うと8/6拍子になるよう工夫されている。そう両手を軽く叩くと大きな2拍子になる。歌うと、日本の農村のゆるやかな自然と農作業の風景が浮かびあがる。

『ふるさとを創った男ー唱歌誕生』は、司馬遼太郎の『坂の上の雲』なような大作ではないが、文部省唱歌が果した明治時代の近代化の果した目指すべき幾つもの“雲”の一つとして書いた。

日本の伝統音楽が、宮廷の雅楽、三味線音楽、民謡など多くが、ドレミファソラシの七音のうち五つを使う音階を土台にして発展してきた歴史を、明治以降に西洋音楽の「長音階と短音階」という七音音階と和声の仕組みに移行する上で、高野辰之と岡野貞一が果した役割について考えさせられる講演でした。

~なお、

「菜の花議員連名」は、2002年に設立された超党派の国会議員による「菜の花をバイオマスエネルギーとして活用し、新しい地域社会づくりをしよう」という議員連名です。

2010年4月の総会資料では、会長は篠原孝、副会長には、自民から石破茂、小池百合子、民主から小宮山洋子、筒井信隆、公明から井上信隆、共産から高橋千鶴子議員など9人が名を連ね、会員数は民主86名、自民9名、公明4名、共産1名、社民2名など日本新党1名など103名もの大きな議員連盟でした。2025年12月現在では会長石破茂、幹事長篠原孝、事務局長梅谷守氏など衆議院20人、参議院9名の29名が名を連ねています。

1月の総選挙の結果を受け、篠原孝と梅谷守氏は今回の総会がをもって退任とのことでした。

なお、菜の花議連の総会には、若林健太・井出 庸生議員も参加されました。

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しばらくは防波堤に沿い進みしが遊覧船は進路定めぬ

 

今日の一首 807

陸中海岸北山崎 4

短歌誌「高社山」第3号 平成18年9月号より 

しばらくは防波堤に沿い進みしが遊覧船は進路定めぬ

遊覧船に乗ることにした。

出航してしばらく防波堤沿いに進んでいた遊覧船はローソク岩の方向に向けて進路を定めた。

短歌誌『高社山」に掲載した短歌を紹介しています。

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