有坂栄康さん(ALS闘病)の「教職に望むこと~難病ALS闘病から見つめて~」と題する講演会~

5月11日(土)飯山市文化交流館なちゅら大ホールで、手足や顔の筋力が低下する「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)で闘病する元教員の有坂栄康さんによる「教職に望むこと~難病ALS闘病から見つめて~」と題する講演会が開かれました。
 主催したのは、飯水教育会、飯水PTA連合会、飯山市子ども会育成連絡協議会、次世代プラットフォーム、飯山市公民館などで構成する「飯水教育関係者団体」でした。
 講師の有坂さんは、伊賀良小や阿南第一中学校などで勤務し、安曇野市立豊科北中学校教頭だった2016年にALSを発症。
症状が重くなったことで22年に退職し、現在は長野市東条小学校の教え子とつくるグループ「あいいろのツバメプロジェクト」を立ち上げて県内の小中学校などで人権教育を行っています。
 有坂さんは、発症した時の失望や体が動かなくなっていく苦しみ、周りからの心ない言葉などにぶつかりながらも「今はたくさんの人に支えながら生きている。
とし、今日の講演会でお伝えしたいことは、
1 ALSという病気の私を知ってほしい。
2 教師という職業の魅力について
3 人としてよりよい自分を追い求め続ける。
4 教師という職業の学問を明らかにする。
   ①業を磨く
  ②論を持つ 
5 未来を担う子どもたちに引き継いでほしい事
  ①人権の尊さ
  ②他へ尽くす尊さ
  ③自分を肯定する尊さ
の5つだと話されました。
なお、有坂さんは言葉が出ないため、教え子などで組織する「あいいろのツバメプロジェクト」のみなさんが代読されました。