このアラートにも~本通知は浸水の恐れのある市町村に配信していると明記されています。

警戒レベル5災害発生の情報が、市町村にも届いているのに飯山市は「警戒レベル5」「災害発生情報」も、避難勧告も、市民に発信しませんでした。

堤防まで1mあったから、決壊は免れると判断したから「避難勧告」発令しなかった。

河川事務所も大丈夫だと言った。

等と、市議会一般質問で答弁。

 

警戒レベル5は氾濫が発生した以降の情報です。

浸水想定区域の中に飯山市は,飯山地区・秋津地区・木島地区・瑞穂地区・常盤地区・外様地区・太田地区・岡山地区がふくまれています。

堤防天端まで1m以上あれば決壊は免れる。避難勧告を出す必要がないと判断~飯山市長答弁
台風19号水害対応検証~新シリーズ⑪
「河川事務所さんからの情報では、堤防までいけませんよと、これは前回W議員のときも答弁したんですけれども、1メートルちょっとですかね、余裕がありますということであります」
「したがって、これは夜中の中で1メートル以上あれば、これは決壊は免れますので、その辺についてはこれは避難勧告を出す必要がないということで判断をしました」

これは、令和2年3月定例会の一般質問の3月6日(金)、M議員に対する市長の答弁です。
市長は、「避難勧告等の判断・伝達マニアル」では、飯山水位観測所の水位9.4mで飯山地区に避難勧告発令は知っていたが、
「堤防は越水することはないという、千曲川河川事務所から情報があったので避難勧告は出さなかった」と答弁しました。

上流では立ヶ花・栗林付近等で氾濫が発生、河川事務所は洪水警報を発令中!

10月12日から13日にかけて、千曲川の出水情報は繰り返し発表されていました。

13日3時25分に千曲川河川事務所 長野地方気象台が共同で発表した「千曲川洪水予報15号 洪水警報」の【警戒レベル5相当情報「洪水」】千曲川では氾濫が発生などから、河川事務所が「越水することはない。堤防まで来ませんよ」と言うはずがありません。
河川事務所からのその「情報」を見せていただきたいと思います。
なお、千曲川の立ヶ花水位観測所の最高水位は13日4時の12.44m。
飯山水位観測所の最高水位は13日7時の11.10m
流下時間は2~3時間といわれていますが、この時の台風19号では3時間でした。
つまり、立ヶ花の水位は減少を始めてからも飯山は増水ているのです。
「千曲川が堤防を越えない。決壊は免れると」何を根拠に判断したのでしょうか。
議会での虚偽の答弁は許されないのでは無いかと思います。
なお、令和2年3月定例会の一般質問の3月6日(金)、M議員の質問と、市長の答弁を下記に紹介します。
M議員 
「市長は、昨日だと思いますが、答弁の中で、津波が来ているのに会議はしていられない。災害時には自分には市民の安全を守る責任があるという趣旨の答弁をされておりました。
それでおうかがいしますが、私も全くそのとおりだと思うんです、その考え方はね。
千曲川が増水して避難勧告水位、避難指示水位を超えている。市民に危険が迫っているということですよ。
そのレベルとして、市はこういう数字を上げているわけですから、そのレベルに来ているということなんですね。
その状況で避難勧告や避難指示が出されていないということについて、市長は市民にどういうふうに説明をされるのかおうかがいしたいです。
◎市長 
「市民にどういうふうに説明するというよりも、どういう判断をしたかということですね。それで、木島地区と常盤地区につきましては、もう早い段階で、この基準のはるか前の段階で避難勧告を出しました。
それはやっぱりエリアが広いということで時間がかかる。
それで、飯山地区についての千曲川水位の上昇の見込みにつきましては、これはすぐ避難勧告、避難指示を飯山地区にも出さなきゃいけないのかどうかという判断につきましては、これは先ほど総務部長からも答弁していますけれども、千曲川の水位に合わせて、それから雨の状況、それから河川事務所の情報、そういうものも含めて判断をするということであります。
それで、河川事務所さんからの情報では、堤防までいけませんよと、これは前回W議員のときも答弁したんですけれども、1メートルちょっとですかね、余裕がありますということであります。
したがって、これは夜中の中で1メートル以上あれば、これは決壊は免れますので、その辺についてはこれは避難勧告を出す必要がないということで判断をしました。
実際、飯山の本堤の堤防は、越水、決壊もなかったということでございます。

 

木島地区と常盤地区については、早い段階で、この基準のはるか前の段階で避難勧告出した。

しかし、飯山地区などに対しては、河川事務所などが危険だと呼びかけても避難勧告は出さなかった。

実際に、飯山の本堤の堤防は、越水、決壊もなかったのだからいいのではないか。

と言う答弁です。
つづく