台風による被害が発生してから29日後には、「初動対応にかかる内部検証会議設置〜川越市
平成29年10月22日〜23日に来襲した「台風第21号」に対する初動対応について、川越市の「台風第21号に対する初動対応にかかる内部検証結果報告書」があります。

https://www.city.kawagoe.saitama.jp/anzen_anshin/bousai_jouhou/taihudai29gou/gyoseikaikakutaifuu.files/houkokusho.pdf#search=%27%E5%8F%B0%E9%A2%A8%E7%81%BD%E5%AE%B3%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%27

これは、川越市に甚大な被害をもたらした「平成29年台風第21号」に対する当時の川越市の初動対応についてとし、

・気象状況変化及び雨量観測並びに河川水位観測(現地調査、データ観測)
・雨水排水施設等監視、運転
・避難準備
・高齢者等避難開始情報の発令
・避難所開設及び運営(8カ所)
・各地区浸水への対応(現地調査、土のう運搬、道路冠水による交通規制等)
・各地区の被害状況把握及び対応
・市民からの問い合わせ対応
など市内全域にわたった風水害への対応及び市民の安全を確保するための活動 に努めていた。
しかしながら、市内の至る所において、住家被害が発生し、特に寺尾地区においては、内水はん濫が発生し、甚大な被害となってしまった。
その際、寺尾地区における本市の初動対応において、
①情報収集や伝達の適切さ、
②内水はん濫に対する認識、
③市民への情報発信について、
など、いくつかの 問題点が散見された。
そこで、寺尾地区における本市の初動対応の問題点ついて、検証を行うこととし、「台風第21号に対する初動対応内部検証会議」を設置した。
この検証結果は、今後の災害等の非常事態への対応に役立てるものである。
を検証の目的としてまとめられたものです。
台風による被害が発生してから、29日後の11月21日に川越市総務部付法務監を議長とし、副議長は、総合政策部長。総務部長、総務部副部長兼総務課長、総務部総務課付法務監をメンバーとする5人の内部検証会議を立ち上げ提供検証を進め、12月19日には、「内部検証結果報告書(案)」をまとめ、平成30年1月に発表されています。
検証報告書によれば、
川越市の寺尾地内で188件の床上浸水等の被害があったのに、「寺尾地区に対する避難準備情報・避難勧告の発令はなく、寺尾地区に内水が溢れているという情報についても発信されなかった」とのことです。
その反省を直視しての「台風第21号に対する初動対応にかかる内部検証」となったものだそうです。
飯山市も大いに参考にして欲しいと思います。