10月13日 午前6時29分 25m道路から撮影 ↑下流側 ↓上流側 まだ増水中

千曲川左岸の市街地に付近の「堤防高・漏水」危険場所の堤防等の延長は6㎞以上〜地域防災計画書に〜
飯山市には平成31年2月22日に改訂した「飯山市地域防災計画」があります。
風水害対策・地震災害対策・雪害対策・原子力対策・その他の災害対策について、詳細に渡って定めた計画で、資料編まで合わせると1427頁も及ぶ膨大な計画書となっています。飯山市の台風19号に関する対応は、この防災計画に沿って行われたと思われます。
その風水害対策編に関係する「第7編資料編」には
3-8 重要水防区域という項目があります。

市街地関連の「重要水防区域」=飯山市地域防災計画書 資料編
これは、主には千曲川堤防の危険場所と、予想される水位、予想される危険の種類、水防の工法などを一覧にしたものです。
ここに掲げられているのは、千曲川に関するものだけで、中小河川の危険場所は上げられていません。
したがって、令和元年の台風19号による内水氾濫の原因の一つとなった皿川越水場所も入っていません。
皿川&清川&栄川など中小河川の危険個所を明確に

この地域防災計画書により、災害対応を行うとすれば、中小河川まで含めた危険場所を明らかにすべきだと思います。
なお、この重要水防区域にあげられている、千曲川左岸の市街地に関連する「堤防高・漏水」危険場所の堤防等の延長は6㎞以上に上ります。
これらを、危機感をもって対応するとともに、市民に分かりやすく説明する必要があると思います。
台風19号の飯山水位観測所の最高水位は、10月13日午前7時に11・10mを記録しており、地域防災計画の予測される水位5・0mの倍以上の水位となりました。
予想水位5・0mでの危険場所を想定することは、実態に合わないのではないかと思います。
平成31年2月に改訂したばかりの「地域防災計画」ではありますが、至急再検討すべきと思います。
つづく