指定管理期間を6ヶ月残して閉店した、飯山市「食の町屋」の令和2年4月1日からの指定管理者の公募が始まりました。
指定管理期間が、2020年3月31日までの5年と定められてはいたものの、店舗の設計も指定管理者の希望通り、新築の店舗でのオープン出来たこと、家賃が5万円であることなど、指定管理者側にとっては好条件の事業だと思われるのに、指定管理期間を半年残しての休業となったことについて、市費を使い、いわゆる「居酒屋」を開店するという事業の可否や、事業者選定の過程に問題がなかったかどうかの検証が必要だと思います。

町屋活用にぎわい創出事業「いいやま食の町屋 」事業は、飯山市愛宕町の仏壇街雁木通りにある築120年の寺瀬家住宅を、「いいやま食の町屋」として活用すると言う飯山市初のプロボーザル事業として計画された平成25年度事業でした。

寺瀬家は、彫刻家「寺瀬黙山」の生家でした。

寺瀬黙山とは~佐久間象山・荻原碌山並び称された明治時代の信州の三山の一人です。
佐久間象山や荻原碌山はあまりに有名ですが、その二人と並んで明治の信州三山と呼ばれたほどの彫刻家でした。
飯山市は、その生家を古民家再生するとして寺瀬家から譲り受けました。
そして「いいやま食の町屋」として活用するとしたのが事業の原点でした。
にもかかわらず、寺瀬家は取り壊され、「あたご亭」として、古民家風に新築されました。
つづく