土田耕平の飯山の詩「北国街道」 〜飯山の街をはづれ、北に向かう道一すじ〜
北国街道
飯山の
街をはづれ、
北に向かう
道一すじ。
河のほとりには、
すすき穂なびき、
はるかに
越後境の山つらなる。
さびしき
北国の道。
一人行かばやな。

アララギ歌人の土田耕平は、大正12年7月から10月まで飯山の妙専寺に滞在していました。
土田耕平の歌も詩にも寂しさがあります。それは、土田耕平が病気の治療に飯山に来ていたということが主な理由ですが、土田耕平は晩秋の頃の「飯山の町」をよく観察し的確に表現していると思います。