旧gooブログの素人投稿をかたじけなくもプロ翻訳家の上杉隼人氏からご紹介の栄に浴し、望外に多くの方に閲覧していただけた。遅ればせながら御礼申し上げます。
内容はこちらに移動したが、ご挨拶代わりに、目に留まった商業出版以外のエイクマン翻訳をご紹介しておきたい。
相当の趣味人によるとおぼしきブログに「ある少女の日記帳より」抄訳が掲載されている。抄訳ながら注釈や説明の写真もあり大変読みやすい。英国幻想文学大賞の短編賞を受賞した佳品。19世紀イタリアを家族旅行する早熟な英国人少女が不可思議な男性に魅せられ…という筋立ては今読めばほぼ予想はつくものの、退屈な家族との暮らしに飽き飽きした主人公がこの世を超越した世界へ引き込まれて行く一種の「通過儀礼」を描いた少女小説としては結構読ませると思う。シャーリー・ジャクスン『ずっとお城で暮してる』とか皆川博子「空の色さえ」(文春文庫『蝶』所収)を連想させなくもない。
もう一つは未見ではあるが翻訳家として活躍される蟻塚とかげ氏が非売品で発表した「とけいもり」(The Clock Watcher) 。「強制ゲーム」の「飛行機」とも通底する、「時計」をモチーフにした一種の機械幻想の佳品。
https://bookmeter.com/books/19914507
http://kimyo.blog50.fc2.com/blog-entry-1647.html
下手の横好きで自分もエイクマン作品を訳し続け、既訳のあるものないもの合わせ10編ほどになった。いずれ何らかの形でパブリックドメインにしようと考えている。
