2022年10月30日 MUSES初ライブ東京 | ミツのロックなライブレポート

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1980年代のHR/HMファンです。ライブハウスにも出没しています。
あくまでも個人的な感想をライブレポートしています。基本的にネタバレですので自己の責任においてご覧下さい。

MUSES初ライブ東京@汐留BLUE MOODに行ってきましたー!


「Kanade Sato Birthday & Muses CD Debut Live!!!」




遡ること8月20日突如、国内初女性本格フュージョンバンド『MUSES』結成がアナウンスされた。メンバーは2019年イギリス遠征で共にした4人。

過去にはボーカルありの女性メタルバンド等で活動していた時期もあるが、女性同士ならではの軋轢もあり、Rie a.k.a. Suzakuことりえさんはもう二度とガールズバンドは組みたくないと語っていた。

要はRie a.k.a. Suzakuソロとしてサポートメンバーを迎える方が心理的にも楽だと。

ただ、今まで誰もやったことがない国内初女性本格フュージョンバンドというキーワードに村上社長にそそのかされ?(笑)、承諾の経緯に至ったようだ。

そして、ドラムの奏ちゃんはこの日の前日10月29日が20歳の誕生日ということでバースディライブを兼ねてのイベントとなった。
実は奏ちゃんのバースディにリリースを合わせた経緯もあったようだ。

18:00入場開始。整理券を事前に入手していたので、いつもの最前列を確保。
本日はSoldOutの盛況ぶり。
チケットを入手できなかった方の為に配信も用意されていた。
まずは腹ごしらえということで、お気に入りのクリームパスタを注文。
レストラン並みのクオリティ。
ワインと嗜む。しかもこんなに近い。
19:05頃メンバーがアー写と同じ白装束姿で登場。いつもの肌の露出多めなロックな印象と違って上品なイメージだ。


曲はアルバム「Muses」よりリード曲となる"Muses"からスタートした。

SEからコーラスが流れる。

フュージョンと言えどもそこにはしっかりRie a.k.a. Suzaku特有のギタートーンがあり、その点は安堵した。


続く"Blow Away!!"であるが奏ちゃんの実父(通称奏パパ)、佐藤正則氏の作曲によるものだ。形態は異なれど曲は全てRie a.k.a. Suzakuによるものという基本ポリシーをあえて崩し、各メンバーに1曲ずつ書いてもらって収録しようという、りえさんのアイディアだ。


奏ちゃんが作曲を嫌がった経緯もあり、ではパパが代わりにといった感じだ。笑


わかりやすいポップな曲調だ。パパが作曲だけに奏ちゃんのドラムは手数も多く激しかった。


りえさんよりメンバー紹介。

アルバム「MUSES」は10月19日にリリースされたが反響は上々のようだ。


前作、前々作となる「World Journey」シリーズは世界を旅するをテーマだったが、とうとう宇宙に旅立った"遊星少女"を演奏。


いかにもりえさんが書きそうなフュージョンらしい曲調。

奏ちゃんの手さばきによる素晴らしいドラムソロ。そしてジュナさんの図太い音のベースソロ。麻梨恵さんのキーボードソロ。りえさんの凄まじい音数のギターソロと、ライブならではのソロ回し。ライブの定番曲になりそうだ。

"Seaside Avenue"へと続く。ソロの曲もやるようだ。


麻梨恵さんに任せた曲"Rush Around"。りえさんはキャッチーな曲をオーダーしたにも関わらず、麻梨恵さんはギタリスト泣かせのとんでもない難曲を持ってきたとのこと。

麻梨恵さん曰く、「私にとってはキャッチーな曲だったんですけどぉ。」笑


その難曲"Rush Around"を演奏。鍵盤職人が曲を書くとギターフレットの運指が全く考慮されない。独特な拍子のプログレ的な印象。りえさんはステージでその難曲を乗り越えていた。


前半ラストはりえさん作曲によるこれこそキャッチーな曲"Scramble to Space"。りえさんの壮絶な速弾きギターソロ、シュナさんのスラップベースと掛け合う。

奏ちゃんの凄まじいドラムソロで締めくくった。彼女を初めて観たのは高校生の頃、大人になったなぁと見惚れつつ前半のライブは終了した。






休憩を挟みライブは後半へ。結局、暑いということでりえさんは上着を脱ぎ、いつもの軽装で登場。笑

エンジン音のSEから軽快な従来曲の"Urban Highway"からスタートした。


続く"Feminist"はジュナさんの作曲によるもの。彼女らしい図太いスラップベースを魅せてくれた。

社長からスラップで始まる曲をと要望されていたようだ。ただ、ギターソロは一転してメタル調だ。ジュナさんはりえさんの為にあえてそうしたようだ。


海の曲は必ず入れないとという義務感もあって生まれたりえさんの曲"Marine Blue Surf"。爽やかな曲調だ。ドラムとベースのブレイクしつつの掛け合いは見所だ。


更に"Great Ocean Road"と海をテーマにした従来曲が続く。ソロを弾きまくるりえさん。奏ちゃんのアグレッシヴなドラム。


ここで20歳になった奏ちゃんの感想だが特に実感はないとのこと。

5歳でプロドラマーになることを決意したそうだ。


曲は奏パパ作曲の"Splash"。昔からある奏ちゃんの持ち曲をアレンジして収録したようだ。さわやかなキャッチーなメロディだ。


続いてはりえさん作曲の"Joyful Day"。りえさんらしいフュージョン系の曲だ。ここで後半のライブ本編は終了。




メンバーはグッズのTシャツに着替えて再登場。

りえさんより物販の紹介、ライブの告知等。


急に麻梨恵さんがバースディソングを弾く。奏パパがケーキを持って登場する。奏人形付きのケーキだ。

奏ちゃん、お誕生日おめでとう!


アンコールは最近はラストにやることも多くなってきた従来曲の"Wangan Street"。奏ちゃんのドラム、麻梨恵さんのキーボード、りえさんのギター、ジュナさんのベースへと続くライブならではのソロ回し。10分以上の熱演だった。


こうしてMUSES初となるレコ発ライブは終了した。













セットリスト

LIVE1(45分)

01:Muses (New!)

02:Blow Away!! (New!)

-MC-

03:遊星少女-Planetary Girl- (New!)

04:Seaside Avenue

-MC-

05:Rush Around (New!)

06:Scramble to Space (New!)


Break Time(20分)


LIVE2(75分)

07:Urban Highway

08:Feminist (New!)

-MC-

09:Marine Blue Surf (New!)

10:Great Ocean Road

-MC-

11:Splash (New!)

12:Joyful Day (New!)


Encore

13:Wangan Street

なんと新譜の『MUSES』からは収録曲すべてを演奏した。この点はさすがである。各パートが実力をもっていないことには対応は難しい。


私はフュージョン系は得意ではないが、ギターフレーズはRie a.k.a. Suzakuそのものだったし、メンバーそれぞれの凄腕を楽しめることができた。

物販では新譜のCDを購入。実はサブスクでは聴いていたが、CDはこの日に買おうと決めていた。

CDの売れ行きも上々だと社長も言っていた。

購入特典がかなりすごいことに。タワレコ、HMV購入特典がこの日会場限定でついてきた。

CD、ポストカードにはサインも頂いた。


そして、Tシャツ、タオルも購入。
Tシャツの背面にメンバーのサインも頂いた。
更にサイン入りポスターセット
お土産のセトリとサイン入りフライヤー
全部並べるとこうなった。盛りだくさんすぎる!笑
そして、メンバーとのショットもゲットという充実ぶり。
まずはMUSESデビューおめでとう!
今後の活躍にも期待だ。