マイケル・シェンカー・グループライブ東京@中野サンプラザに行ってきましたー!
「MICHAEL SCHENKER GROUP Michael Schenker’s 50th Anniversary Universal- JAPAN TOUR 2022」
いよいよこの日が来た。我がギター・ヒーロー、マイケル・シェンカーの単独公演だ。
2020年に予定されていた来日公演もコロナ禍によりあえなく中止に。雑誌のインタビューでもマイケルはその準備に注力していただけに落胆の色は隠せなかったようだ。
2年半後の今回の来日は5月に発売された新譜「Universal」を引っさげての2018年以来、4年ぶりの来日公演となる。
ただ、同時にマイケル・シェンカーの実兄ルドルフ・シェンカーが所属するバンドであるスコーピオンズから17歳でデビューしてから50周年を記念したツアーでもある。
2021年の前作「Immoral」、2022年今作の「Universal」より、また今回の来日公演のバンド名のクレジットはマイケル・シェンカー・フェストではなくマイケル・シェンカー・グループとなっている。
マイケルはインタビューでマイケル・シェンカー・グループ40周年を記念してのことだそうだが、バンド名がどうであれファンは理解してくれているとあまり拘りはないようだ。
さて、今回の来日公演は全3公演Sold Outで当日券なし。根強い人気ぶりがうかがえる。私は初日公演に行くこととした。
仕事終わりに中野サンプラザへ駆けつける。ただ、中野サンプラザは2023年7月に閉館すると発表。50年の歴史に幕を閉じる。マイケル・シェンカーはここで最も多く来日公演を行なっているだけに感慨深いものがある。今回で最後になるだろう。
到着すると長蛇の列で既に入場が始まっていた。とにかく間に合ってよかった。既に幕は空いた状態で席を確認すると上手、マイケル前の前方と運良くありがたい良席だった。
定刻の19時暗転。定番となるAC/DCの"Highway To Hell"がBGMで流れると手拍子で登場を待つ。
マイケルの「ナイストゥシーユー!アーユーレディ!イントゥジアリーナ!」の掛け声から大歓声が上がり、インスト曲"Into the Arena"からスタートした。思い入れのあるこの曲にもうすでに大興奮だ。神の奏でるギタートーンに釘付けだった。
マイケルに呼び込まれ今やサポートボーカルでも引っ張りだこのロニー・ロメロが登場。彼が参加するアルバムは年間何枚リリースされているだろうかというぐらい業界の間では随一の人気ぶりだ。
曲は"Cry for the Nations"と、もうたまらない。マイケルの2音半チョーキングは歳を重ねてもその健在ぶりは変わらない。感激の瞬間だった。
ここできた!UFO期の曲だがもはやマイケルの代表曲"Doctor Doctor "。既に涙腺が緩まずにはいられない。
「ドクター!ドクター!プリーズ!」
ロニーの声はやはりこうした曲調には合っていて歌はとにかくうまい。マイケルはインタビューでロニーはUFOのフィル・モグを初め歴代のボーカリストのどの曲も歌えるところが気に入って、今回のツアーの参加を依頼したようだ。
"We Are The Voice"に続いて、今やレアな"Looking for Love"、"Red Sky"を聴けたのは、意外性もあって今回の私のハイライトだった。あのマイケルの独特のギタートーンに聴き惚れていた。
"Sail The Darkness"、"Emergency"と最近の曲はロニーが参加しているセットリストとしたようだ。
更にUFO期の定番曲"Lights Out"で盛り上がり、そしてキター!"Armed and Ready"に会場も一斉に沸き返る。
更に"Assault Attack"と初期のMSG曲は嬉しい流れだった。確かにグラハム・ボネット期を歌いこなせるのはグラハム本人以外ではロニーなのかもしれない。
UFO期の代表曲"Rock Bottom"はもはやマイケルのライブでは欠かせないアイテム。曲中のロングアドリブギターソロでは静寂の中で見入っていた。
驚いたのはここから"Shoot Shoot"、 "Let It Roll"、"Natural Thing"、"Too Hot To Handle"、"Only You Can Rock Me"とラストまですべてがUFO曲だった。
確かにUFO曲を匠に歌いこなすロニーだった。
"Only You Can Rock Me"が終わるとステージから退出するマイケル、ロニーとメンバー。すかさず手拍子とともにアンコールを求める雰囲気に会場は包まれた。
だが、本公演の終了のアナウンス。あっけに取られ、「えーー!という声もあったが、こうして凝縮の90分のライブは終了した。
セットリスト(90分)
01:Into the Arena
02:Cry for the Nations
03:Doctor Doctor (UFO)
04:We Are The Voice
05:Looking for Love
06:Red Sky
07:Sail The Darkness
08:Emergency
09:Lights Out (UFO)
10:Armed and Ready
11:Assault Attack
12:Rock Bottom (UFO)
13:Shoot Shoot (UFO)
14:Let It Roll (UFO)
15:Natural Thing (UFO)
16:Too Hot To Handle (UFO)
17:Only You Can Rock Me (UFO)
約半数の8曲がUFO期とある意味とてもレアなセットリストだった。
私にとっては、MSG初期曲をもっとたくさん聴きたかったのだが、今回のツアーはあくまでもマイケルの50周年が主旨。となればUFO、MSGを問わず1枚でも多くのアルバムから例え1曲ずつでもセットリストに加えたかった意図を感じずにはいられなかった。
ともあれ、前方で神のギターを聴けたことは感動的だった。若かりし頃よりも更に磨きがかかっているではないかとさえ感じた。
年齢的にも新譜のレコーディングやツアーを行うこと自体が難しくなっているバンドも年々増えていく中、今後も健在に活躍してほしいものだ。
物販では用意されたラインナップはさほど多くはなかった。
今回もMSGロゴ入りTシャツを購入。
このデザインのロゴ入りTシャツいったい何枚目だろうか。笑
あらためて50周年おめでとう!
Happy 50th Anniversary Michael Schenker
Alles Gute zum 50-jährigen Jubiläum, Michael Schenker