2021年7月22日 矢島舞依・Mardelas・BRIDEARライブ東京 | ミツのロックなライブレポート

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1980年代のHR/HMファンです。ライブハウスにも出没しています。
あくまでも個人的な感想をライブレポートしています。基本的にネタバレですので自己の責任においてご覧下さい。

矢島舞依・Mardelas・BRIDEARライブ東京@下北沢シャングリラに行ってきましたー!


「Heretical Soul Release Tour」



本日のイベントは矢島舞依さんの3部作完結編となるEP「Heretical Soul」のレコ初ライブである。7月14日に発売となったばかりだ。

私は特定のアーティストに限らず対バンライブの現地入りそのものが1年半ぶりとなる。
しかもこの3バンドはどれも過去見ているので、どれもお目当てに値するほどに、楽しみでいた。
さて、本日の会場となる下北沢シャングリラは初めて。思ったよりも広々としたステージには好感が持てた。

様子を見ながらチケットを取ったので整番は決してよくはなかったが、3列目のセンターからやや上手寄りに潜り込めた。
久々すぎるスタンディングに心も踊る。

振り返るとかなりの集客でざっと100名以上はいたのではなかろうか。なかなかの盛況ぶりだ。

すでに幕は開いておりセンターお立ち台にはBRIDEARのロゴ。まもなく開始だ。

■BRIDEAR 16:30-17:10
トッパーはBRIDEAR。ちょうど2年前、2018年7月22日に大阪でのワンマンライブを見て以来だ。ということは現メンバー体制でのライブは初めてで、上手ギターのAYUMIさんと、ドラムのNatsumiさんは初見だ。

4月14日発売の新譜のフルアルバム「Bloody Bride」より"Deep Blue"のSEが鳴り、順にメンバー入場。最後にVo.KIMIさんが登場し、そしてそのリード曲"Daybreak"。出だしから期待以上にカッコよかった。更に新譜から続く"Dimensions"。

KIMIさんが歌い上げるポップなメロディに、美彩季さんとAYUMIさんのハモりもなかなかよかった。Natsumiさんのドラムも激しい。はるさんはデスボで煽り軽やかなサイドステップでベースを奏でる。

KIMIさん、「こんにちわー!ブライディアです!」
激しい曲を聴いてもらったがやさしい曲で皆さんのご機嫌をうかがいたいと。
これも新譜よりバラード"Starlight"。スローでメロディアスな曲だが、しっかりと往年のメタルバラードに仕上がっていた。

続く新譜から"Glitter"。飛ばすKIMIさん。メンバーもノリノリだ。フロアからも拳が上がる。

更に前作より"Ghoul"。激しいギターリフが鳴り響き2人のギターのハモり。そしてステージ中央に寄り添うギターソロ。はるさんの重厚なベース。
Natsumiさんのドラムも更に激しさが増す。

ライブ告知。秋にヨーロッパツアーを行い、その後、11月にワンマンライブを開催予定。受け取ったフライヤーにも記載があった。

海外ツアーは、はたして大丈夫なのであろうか。

KIMIさんはどうやら序盤から飛ばしすぎたようだ。
そして、前作より"Again"。メロディアスだがブライディアらしい激しいナンバー。Natsumiさんの激しいドラム。ハモる2人のギターソロ。

KIMIさん、「次でラストでーす!」
ラストはヘヴィな曲'Bloody Bride"。
曲中鳴り響くサイレン音とともに、ここで目を疑った。3mぐらいはあろうかという巨人が出現。背後からメンバーに襲いかかる。はるさんは本気でびっくりしていたようだった。
こちらのライブ映像でその様子がうかがえる。

キャラクター名は「ブライドちゃん」というらしい。この日は目が赤く光っていたが怒バージョンということらしい。

KUMIさん、「ありがとうございましたー!ブライディアでしたー!」

狭いライブハウスの中でアイアン・メイデンのエディにも匹敵するこの演出。
私は何も予備知識がなかっただけに素のままに楽しめた。メンバーも変わって路線変更したと言われつつも彼女達の根の部分はやはりメタルなのだ。
そう実感したライブだった。

セットリスト(40分)
01:Deep Blue (SE) (New!)
02:Daybreak (New!)
03:Dimensions (New!)
-MC-
04:Starlight (New!)
05:Glitter (New!)
06:Ghoul
-MC-
07:Again
08:Bloody Bride (New!)

(BRIDEAR Twitterより)

■Mardelas 17:30-18:10
続いてはMardelas。ライブは配信では何度も観ているものの、現地時間入りはこちらも約2年ぶりとなる。

"Time of Tribulation"のSEが鳴りメンバーが順に入場。となると"Apocalypse"からのスタートだ。マリナさんも気合い充分とばかりに、その熱さも初っぱなから伝わってきた。

もっさんが煽り、樹京さんの美しきトーンの速弾きギターソロ。
そして本日のサポートドラムはトーマスさん。この後の矢島舞依でも出演するので2公演だ。これは大変だ。

樹京さんのギターリフから"神風"。マリナさんも煽りまくる。声は出せないがこの感覚は久々で嬉しかった。その分、拳で応えていた。

マリナさん、「こんばんわー!マーデラスでーす!」
衣装の話。夏らしく白にしたら矢島舞依さんの安物バージョンみたいになって被ってしまったと。笑

"Outsider"、"Cleopatra"、"Deception"と「Ground ZERO」からの定番曲が続く。トーマスさんのMardelasサポートでの生ドラムを見たのは初めてだったが、間近で観るとかなりパワフルで凄まじかった。

情感こもる歌声のマリナさんもよかった。最近は勢いのハイトーンというよりも質を保つ歌い方に転じているとも感じた。

樹京さんのギターは変わらずで、雑味のない高質な凄腕のトーンには感動ものだ。並み大抵の技術ではあの音は出せないと思う。ホントにスゴい。

今後の告知。このツアーが終われば、ライブの予定はなく楽曲の制作期間とする予定とのこと。来春に4thフルアルバムがリリースできればというスケジュールのようだ。

マリナさん、「ラスト2曲!"えー!"って言えないよねぇ。(笑)
アーユーレディー!」

そして、"World vs Honor"。もっさんが煽る。
久々に見るマリナさんの唐獅子ヘドバン。ただ、髪型がショートになってしまったのでかわいらしくなっているのだ。

ラストは定番の"Daybreak"。幾度とライブで聴いてきたとても好きな曲だ。
マリナさん、「ありがとうございましたー!マーデラスでしたー!」
そして終演。

個人的にもとても盛り上がったライブだった。こうした制限のある環境の中でも、ステージとフロアでまさに"同じ"、"共に"気持ちが通じ合う。数年前の懐かしさもよみがえり、配信では実感できない体感ができてとても楽しめた。

セットリスト(40分)
01:Time of Tribulation (SE)
02:Apocalypse
03:神風
-MC-
04:Outsider
05:Cleopatra
06:Deception
-MC-
07:World vs Honor -仁義なき世界-
08:Daybreak

(蛇石マリナ Twitterより)

■矢島舞依 18:30-19:10
トリは矢島舞依。実際にライブで観るのは4年ぶりぐらいかもしれない。最近では配信で何度が観ることがあったが、かなりよかったのでこの機会を楽しみにしていた。

SEが鳴り幕が開く。艶やかな白の新衣装に身を包んだ舞依さんがセンターお立ち台に立つ。
初期曲"覚醒JINX"からスタート。久々に生音で聴くこの曲の懐かしさに嬉しくなってしまう。

そして続く"鮮紅のOVERROAD"。バックを固めるしもべバンドの演奏の迫力のスゴさに驚いた。随分とパワーアップしている。そしてこの日のドラムは仮面を着けたトーマスさん。
先ほどのMardelasから立て続けの出演だ。パワフルさもそのままだった。スゴい。

舞依さん、「皆さんごきげんよう。矢島舞依です。」
ツアーが始められるのが本当に嬉しいと。サバトができることで血が騒ぐと。
そしていつものサバトとは、のくだり。
「今宵も熱きサバトに狂いましょう。」

そして、新曲より"DAYDREAM"。ついてこいとばかりに激しいアクションで魅せる舞依さん。
クラウン(道化師)の仮面を使った演出の"CIRCUS"。舞依さんのステージの立ち姿はかなり洗練されていてカッコよかった。

今やライブの定番曲"マグノリア"。彼女の持ち味はどの曲も一貫してメタルであること。それでいてメロディアスなので聴きやすい。遠くを見つめ熱唱する姿は素敵だった。

更に新曲より"Apocalypse"。初めて聴いたが、バラード調かと思いきやサビはかなりヘヴィでそのメリハリもよかった。

EP三部作最終章「Heretical Soul」の告知。
"生"、"死"、と続き今回は"魂"。
この日から始まるリリースツアー。
その他物販の告知。

久々に対バンで有観客でライブができることが嬉しくて気持ちが高まっていると。
そうしているうちに、あと2曲。
舞依さん、「まだまだいけるよねー!」

こちらも初めて聴く新曲より"Dead Romance" 。アップテンポの激しい曲だ。ステージに立ち歌う舞依さんは愛らしさ満載だった。

ラストは"Dominator"。ヘドバンせずにはいられない激しい定番曲だ。拳をあげて応えるフロア。ハモりのツインギターソロもカッコよかった。

舞衣さん、「ありがとうございました!」
手拍子で待ち構えるフロアだったがこの日は時間の関係からアンコールなく終演となった。

素晴らしいステージだった。舞依さんの世界観はこれまでと変わらないが、その洗練さと高い完成度のステージを充分に楽しむことができてよかった。

セットリスト(40分)
01:覚醒JINX
02:鮮紅のOVERROAD
-MC-
03:DAYDREAM (New!)
04:CIRCUS
05:マグノリア
06:Apocalypse (New!)
-MC-
07:Dead Romance (New!)
08:Dominator

(矢島舞依 Twitterより)

終演後の物販。MardelasのTシャツとリストバンドを購入。マリナさん、樹京さんに転居したことをようやく伝えられ、また配信ではライブの様子を見ていたことを伝えた。久々でも観にきてくれたことがとても嬉しそうだった。
そして、矢島舞依新譜「Heretical Soul」初回限定盤を購入。MV "DAYDREAM"のメイキング映像が特典に付く。後で聴いてみたがかなりよかった。三部作を通して聴いてみるのもいいかもしれない。メイキング映像は素のままの舞依さんが垣間見えカワイかった。
これで私もしもべ見習いにはなれるかしら?笑

という事で、久々の対バンライブ。個性豊かなメタル3バンドのステージを堪能し充分に楽しめた。

■番外編
この日のラーメン紀行は下北沢の「麺と未来」へ。数人並んでいた。
特製塩ラーメンを注文。うどんよりも太い極太麺は衝撃的だったが、スープも味わい深く美味しかった。
炙り肉飯も香ばしかった。