一介の村人が魔王を倒す。
学力もなく
体力もなく
まともな武装装備も
身に着けることができない村人。
世の中の不条理を呪い
行動に移したとしても、
周りから止められ・呆れられても
行動に移したとしても、
勇者の素質を持っていたとしても、
いきなり魔王逢ったら
ただの屍になる。
***
それでも、
村人は
最終的は
魔王を倒す。
その結果は
始める前から可能であると
傍観者(プレイヤー)は分かっている。
***
私の知っている
「現実」と呼ばれる世界でも、
魔王は君臨しているし、
配下の怪物たちは
「家」の外を彷徨っている。
でも、
「現実」の
怪物・魔王が相手となると
すぐ及び腰になってしまう。
「家」から
出る事に恐れを感じる。
***
何が違うのだろう?
「物語」の世界の自分と
「現実」の世界の自分。
「物語」の自分は素質があり、
「現実」の自分は素質がないのだろうか?
比較してみれば
私も魔王を倒せるヒントが見つかるのではないか?
【比較】
●主な任務
「物語」戦う・アイテム収集
最終目標は魔王(大ボス)を倒す事
怪物(小ボス)を倒す事
困っている人を助ける事
レアなアイテムを入手すること
「現実」働く・学ぶ
最終目標は人によって様々だが、大きくは
お金を得る事
地位を得る事
人の役に立つこと
違いは、
明確は目標があるということ。
「物語」は小ボスを倒して成功体験を積んでいる。
私には、そもそも明確な
「魔王」が設定されていない。
まずは目標設定をしよう。
●行動
「物語」パターン化されたものを選択する。
複雑な事を考えない。
自分の意思で喋らない。
「現実」数多くの行動を複合させる。
常時考える。
悩みが行動への実行を阻害する。
「怠ける」という選択肢が常時発生している。
違いは、
決められたことのみをする。
余計な事を考えない・しない。
私には、雑念で脱線することが多い。
振り回されている。
情報量が処理能力に対して多く、
すぐフリーズしている。
心は「怠ける」隙を狙っている。
まずはダラダラと過ごす時間をなくそう。
ダラダラと過ごしているのは何かを振り返ろう。
●疲労
「物語」敵を倒す為の、多大な全身筋肉疲労…は感じない
敵に突然襲われる死の恐怖…もあまり感じない
生理的な症状・ストレスなし
「現実」生理的な症状(食事・温度・睡眠…)
肉体的・精神的なストレス。
ストレス社会。
違いは、
疲れを知らないということ。
無制限に行動を継続できる。
疲れを知らないマシーンになるか、
疲れを乗り越えるか
疲れを感じなくなるか
私は、すぐ疲れてしまい、
やる気に対して身体がついていかない。
いつも全力で挑めるように
定期的に休もう。
趣味とすれば
精神的負担も減るから
好きだと思い込もう。
●管理
「物語」常時、状態を数値化して把握
「現実」必要な時に定期評価をするためのアクションが必要。
(病院での血液検査、試験での学力把握…)
違いは、
現状把握が客観的にわかること。
定期的な状態確認と
迅速なフィードバックが必要。
私は、自分自身の事なのに把握できていないことが多い。
まずは、何を把握するのかを絞ろう。
●ストーリー
「物語」決められた道筋を進む
みんな同じ道筋を歩む
「現実」道筋は自分で決める
違いは、
物語は同じ道を素直に進んでいる。
私は、
自分の道は自分の力だけで開拓できると思っていた。
その分、脱線も多いし、
複数の道を行ったり来たりしている。
伝記等の他人の道しるべを調べよう。
きっと自分の思いに近いものがあるはず。
***
「物語」には
自分に近く明確な目標がある。
目標達成後にも
次の目標がやってくる。
それは次から次へと。
それが成功体験となって
向上心も育てられます。
自分と敵の力のバランスが崩れると
世界は急につまらなくなります。
いきなり
自分がレベル999の最強では
感動もなく
むなしいだけ
いきなり
レベル1の自分に魔王が現れたら
恐怖のみで
対抗心も芽生えない。
やはり
第一に設定しないといけないのは
明確な目標なんだ。