汗だくになって、
林の中を走っている。
いつから走り出しているのだろう?
それすらも忘れてしまった。
身体中が悲鳴を上げていて、
正直限界なんじゃないかと思う。
川の水を飲んで
大地に寝転んで
そして少しゆっくり休みたい。
少し頭の中を整理する時間が欲しい。
でも、
足を止めたら
もう二度と歩けなくなるんじゃないかという不安が
過ぎる。
じゃあ、
行ける所までいくべきなのだろうか?
そもそも何で私は走っているのだろう?
物凄い怪物と出会って
恐怖で逃げ出している最中だっただろうか?
高次なる自分に追いつくために
走っているのがきっかけだっただろうか?
それすらも忘れてしまった。
もう疲れてしまった。
怪物が追いかけてきているのなら
いっそ、足を止めて
怪物に倒されるのも良いかもしれない。
目指す自分が手の届かない
遠い存在になったとしても
それはそれでいいのではないか?
一生懸命、
ここまで走ってきたじゃないか。
もうそれだけで十分だろ?