先日、アイスクリームの配送の件でSNSで炎上していました
要約すると
届いたアイスクリームを開封したら溶けていた。
その理由は配送会社のヤマト運輸がクール(冷凍)なのに、溶けて届いたのは、ヤマト運輸が悪い。
というものでした。
こちらがSNSでUPされた画像です
↓↓↓
20年ほどアイスクリームの配送に係っている私の個人的な見解ですが、、、
不自然な点が幾つも見受けられます。
Godivaのアイスクリームは、内蓋を取ると更にフィルムが付いている為、カップの蓋が取れて、尚且つ、フィルムが取れることがあるのか?
箱の中のはアイス同士が隙間なく並んでいるはずですが、転がるスペースが無い狭いスペースをどのように転がり、アイスの上に載せてあるシートに内容物が付着したのか???
↓↓↓通常の内蓋を開けた状態がこれです。フィルムが貼られているのがわかります。
幾つもの奇跡が重ならないと発生しない事案ですね。
私が察するのは
ヤマト運輸の責任の場合
1.輸送または保管時の温帯間違い➔この場合、荷物事故として情報共有されるはずですから、可能性としては極めて低いと考えられます。(ただし、フィルムが剝がされ、中身が箱の中に出てしまうことは無いかな?)
出荷元の責任の場合
1.規定通りの保管や出荷作業を実施していなかった➔完全凍結していないアイスクリームや保冷剤を使用することで、想定よりも早く保冷剤が溶け、輸送箱内の温度を維持できなかった。
2.ヤマト運輸のクール冷凍便の輸送温度は、「-15℃」と公表されていますので、そのままの状態でアイスクリームを輸送することは不可能。
(こちらのケースも、フィルムが剝がれて、中身が出てしまうことは無いと思いますけど?)
受人の責任の場合
1.荷物を受け取ってから、速やかに開封して中身を出し、冷凍庫へ保管を行わなかった。
2.不在等により、受け取り日時が変更になった。(これにより、輸送は庫内の保冷剤が溶解して、庫内温度が上昇した)
出荷元(今回はGodiva社)が、配送テストを行い、輸送に耐えうるだけの『輸送箱』や『保冷材(保冷材の種類や保冷材の量や形状など)』を決定してから、販売開始するのが基本中の基本です。
クール宅急便の輸送保管温度は、「-15℃」ですから、決定した輸送資材を用いて、「-15℃」の環境下での到着時における商品の品質を確認していくことが、出荷元(販売元)の責任でもあります。
実際にGodiva社のアイスクリームで溶解クレームがどのくらいあるのかは不明ですが、私は初めて拝見したので、発生していたとしても、それほど多くはないのでは? と、推測しております。
コメント欄に、「発泡スチロールに入っていたから、冷気が入らずに溶けた」というものが多く見受けられましたが、それは素人の視点ですね。
発泡スチロールは断熱性に優れていますが、同時に保冷力にも優れています。
このような輸送に用いる理由は、「内部の保冷効果の持続」と「発泡スチロールが冷やされることで、冷却された発泡スチロールによる保冷効果や外気からの温度伝達時間を遅らせる効果」が主たる目的ですね。
但し、『1:29:300の法則』に当て嵌めると、、、
今回のような重大な溶解事故➔1件
軽微な事故(メールや電話で問い合わせる)➔29件
表面に出てこない事故(サイレント・アクシデント”通称サイレントクレーム”友人同士や身内だけで語られる)➔300件
クレームが発生しないように、下準備は重要です。
経験が無い方が、どんなに知恵を絞っても、机上の空論では、全く意味がないです。
出荷元(販売元)は、経験豊富な物流会社に委託をして、配送業者(ヤマト運輸など)と過去の輸送実績や経験を踏まえたうえで、販売を行っていくことが重要です。
今期、”当社” もいろいろと経験させていただいておりますが、その件につきましては次回に…

