映画『オッペンハイマー』

すこし封切りが遅れた
我が国が被爆したことが影響した

デリケートなテーマということ。

キリアン・マーフィー渾身の役作り

音響、撮影、特殊効果

わたしが敬愛する監督の作品で

しかしこの監督はこういうテーマの作品は初めてです

映画としてよくできているので
原爆を学ぶきっかけとして
逃す手はないと思います

オッペンハイマー
とは、核爆弾を完成させた科学者の名前、
男性です。

科学の進歩は
軍の投資により進められた過去があり
いまでも軍にすべては応用されています

つまり 科学は
利用の仕方次第で命を救い、
また殺傷兵器となるのです

そういう恐ろしいもの を
次々この世に出すのが
優れた科学者ということ

彼らは知的好奇心から また
自らの能力を示したいし

科学の進歩に足跡を残したいし

国によっては それを強いられてもいます

オッペンハイマーもまた
発明して喜ぶのですが

やがてその恐ろしさに我に返り、
苦悩し 激しく後悔するのでした

効果を確かめる場面で
あろうことか、彼は目を背ける
見るに忍びないから。
誰より効果がわかるから‥‥‥

原爆によって 
言葉に尽くせぬ 痛ましく恐ろしい
地獄そのものの現実が
灼熱地獄が 黒焦げの闇が
我々のたいせつな広島と長崎に
確かにあったこと

皮膚が焼かれ、はがれる痛み
やけどで誰もが知っている

にんげんは焼けて溶けた
こども 赤ちゃんも溶けた

溶けかけたにんげんが
手を前にのばしさまよう

公園の鉄棒は溶け
家も消えうせ

水を求めて川へ向かえば
沸騰し乾いていたり

やけどが熱くてたまらなくて
川へ飛び込もうとしたひとの足が
何本も伸びたまま‥‥‥
  
たくさんの絵本、多数の資料、
数多くの被爆者の証言を
読んで知ってください

読まねばなりません
つらくても知るべきです

想像し、そのくるしみを
ほんの僅かでも共有しなければならない
日本人として、ひととして
知らねばならないのです

私達のほんのすこしまえに生まれた
かたがたの残酷なころされかたを、
決して忘れられてはなりません

アメリカをゆるさない
そして
そのような戦争に30万の国民を
しなせたこの国もゆるさない
自決を強いた文化も決して。

国とはわれわれ人間がつくるもの
われわれ次第ということです

二度と 永遠に
あのような過ちをくりかえさぬために
学びましょう!

それが我々 こんにちの
日本人の アメリカ人の、
そして 世界の人の義務。

図書館で検索してください。
原爆
核 そして世界大戦 
ラバウル 硫黄島
特攻隊の『回転』 ‥‥‥

いつまで経っても進歩のない
争いばかりの人間たち 
もっとも高等と自画自賛しながら
もっとも愚かなわたしたち人間の‥‥‥

愛想を尽かしながらも
絶対にあきらめず
平和を望み声に出すことが不可欠です。