前回の記事の続きです。
「あの時どうしてああだったのかなぁ、とか祖母に聞きたいことがあるなあ。」と、
65歳の私の母 が、88歳の祖母に対してそう思うんだとびっくりしたこと。
なぜそう思うか母が話してくれました。
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祖父(母の父親)は、母が26歳の時(私を妊娠中)に亡くなっているのだが その頃 祖父と祖母は仲良くなかった。
祖母は家出をして親戚の家に身を寄せていた。
母は、姉(私の伯母)と一緒に なんとか両親を仲直りさせたいと、両親の間を取り持っていた。
祖父は肝臓が悪く、その頃は入退院を繰り返していた。
祖父が亡くなる1週間前、両親を呼んで話をする場をもうけた。
祖父は痩せた体で現れたのに、祖母はその場に現れなかった。すっぽかした。
話し合いは実現しなかった。
その1週間後、祖父は亡くなった。
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母と伯母は、
「なんで あの時 話し合いの場に来てくれなかったのか」
「なぜ、家出したのか」
を、37年経った今でも聞けていない。
それを、 聞きたいと言うのです。
祖父は優しく温厚、祖母は気が強い感じだったそう。
仲が悪くなった原因は わからなくて、ただ祖母は 舅姑とも同居しており大変そうだった。
祖母は格下の農家に嫁に来たという感情を持っていた。
祖父は農家と不動産をやっており、祖父が亡くなった後に2億円の借り入れが発覚した。
(祖母は知っていたのかもしれないが?)
祖父が亡くなった後、祖母は家出をやめ、家に戻って舅姑と暮らし続けた。
土地はわりと持っていたので、2億円は土地を売りきちんと祖母が返した。
などなど...
もう少しディープな話ももろもろ。
私が子どもの頃から、母は
「祖母にかわいがってもらったことはない。祖母は農家の嫁として忙しそうだった。優しく気遣ってくれるのは祖父の方だった。」
「祖父と祖母はあまり仲良くなかった。」とたまに言っていました。
しかし、まさか
「祖父が亡くなった時に 祖母は家出をしていた」
には驚きました。
祖父は急に亡くなったそうで、子どもたち(伯母、母、叔父)は全員 実家を出て暮らしていましたし、祖母は家出中ということで、家族は誰も看取れなかったということ。
母自身、大好きだった祖父を看取れなかったこと、最期の話も満足にできない突然のことだったこと、
そして両親が仲が悪いまま死に別れたことを今までずっと後悔してきたのでしょうね。
こんなことを母が抱えていたとは。
冒頭の言葉に納得しました。
私が子ども時代に感じていた「祖母と母の関係、空気」が 腑に落ちた部分もありました。
いくつになっても親子は親子。
孫の私だからこその感情ですが..
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お母さん、そんな気持ちをずっと抱えてきてつらかったね。
37年間聞けなかったことだから、今さら聞けるかはわからないけど..
一番後悔しているのはおばあちゃん自身なんじゃないかな。
家出していて、子どもたちに仲裁の場をもうけてもらったのをすっぽかして、さらに旦那さんの死に目に会えなかったなんて、後悔ばかりで、恥ずかしさもあって、自分から子どもたち(伯母、母、叔父)に弁解やらできなかったんじゃないかな。
家出までしていたなら、祖父の死後にそのまま家に戻らない選択肢だってあったはず。
けれど おばあちゃんは 家に戻って舅姑の面倒をみていたじゃない。
(私が小学生の時まで舅姑(ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん)は生きていました)
旦那さんを亡くして、借金返して 不動産業を継いで立て直して、大変だったんじゃないかな。
もし当時のことを聞きたいなら、こっちから「あの時は大変だったね」と言ってあげたら。
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