ネコバッカ王国です。出来れば愛護週間内に書きたかったのですが、大分遅くなってしまいました


深大寺動物霊園は東京都調布市にある自然いっぱいの霊園です。動物愛護週間中に動物慰霊祭が行われていまして、私が住んでいる近辺(といっても近くはないのですが)の大きな霊園はここなので行かせていただきました。他の理由として、東京都の動物病院など提携(?)があることや尊敬する獣医師さんが路葬の子をここに連れてきていたことなどがありました。何より、身勝手な話かもしれませんが生きているものたちに出来ていることは沢山あり未来もあり探すことも出来る。生きている限りの幸せの手助けは出来ることが本当に本当に沢山あるんですよ。でも亡くなって体から命がなくなって個体は骨になってしまえばその子に出来ることは供養や忘れずに思いやること、また逢うときに幸せにする約束だとか…生きている子に出来ることより何倍も少なくなる。哀しいことに、この世界の動物はすべてがおうちがあり暑さ寒さに困ることなく食に困ることなく安心して眠り無償の愛をくれる場所がすべてではない。愛されたものがすべてではない。だから、もう遅くなってしまったけど次こそは幸せになることを今生も幸せであった子達の次生の幸せを願いたいと思いました。
生きているものへできること、亡くなったものに出来ることは違うのです。
場所こそ違うやもしれませんが、日々ご飯としていただく命への感謝としても手を合わせたくて参りました。

自然が沢山のいい場所です。ゆっくり過ごせそうです。
実際行ってみて思いましたが、私が普段見る霊園は合同葬のところが多く名前が沢山掘ってあるものなのですが(母の埋葬先の霊園の一部が動物霊園)ここは合同葬も個別もあり、お骨も人と同様にお墓一つ一つにすることが可能です。墓石はその子の遺影が掘ってあったり、そのおうちの子達を纏める名で書いてあったり様々です。とてもとても愛が溢れていました。

写させていただきました。
胸にずしっと来てこれを見ただけで込み上げてくるものがありました。この奥で献花などが出来、慰霊ののぼり(すみません、ちゃんとした言葉が…)など申請しお渡し出来ます。慰霊ののぼりは道に立ち並ぶものへ一緒に並べられます。私は献花をさせていただきました。宅の子達はここにいる子はおらずあくまで愛護動物慰霊の目的でしたので合同葬の場所へ。ちなみに献花は造花で一年間お供えの後お焚き上げになります。合同葬での子達は室内の納骨堂です。こちらは個別の納骨堂にもなっており、扉があるお箱とオープンタイプのお箱があります。
合同葬の納骨堂は納骨堂自体が大きな骨壺状態で(銀行のATMをイメージしていただいて入力画面から下にお骨が納められています)納骨されている場所の扉が開かれお骨が見えるようになっていました。ガラス張りなので恐らく普段は開かれている木戸は閉められているのでしょうが…献花をし、手を合わせしばらくそのお骨を眺めていました。何だか最初は呆然と骨が沢山という漠然としたものからこんなにも沢山の子達が色々な想いでこの世を去っていくんだと思うと涙が止まらなくなりました。
勿論合同葬でもおうちがあり愛されていた子もいます。事実、うちの祖母が一緒にいた子は寂しがりだったからという理由で祖母は合同葬を望みましたしそういうおうちのお話も多々耳にしました。でも、そんな子達も事情がある、天寿を全うした子もいれば病気ゆえにという子も、野良の子も、おうちが見付からずシェルターで生を終えた子も。次こそは必ず幸せになるんだ、幸せが待っているんだ、幸せになっていいんだから!そんな想いで頼りになれなくてごめんねという気持ちで手を合わせました。
自分一人の力でどうにか出来ると思っているほど自信家ではないです。でも大事な動物たちが当たり前に人と共生出来て、モノとして粗末に扱われることなく彼らが彼ららしく生きる世界になるために一人が沢山集まって一人が大勢になれば出来ることも必ずあるはず。共生するために必要なのはまず人間同士が結託し普段の当たり前におかしいことを気付き警鐘を自身に対し鳴らすことでそれから耳を反らさないこと。当たり前とは非常に恐ろしいものでなれるとおかしなことにすら気がつかなくなるのです。まず、自分がおかしなことに気がついて、周りへその警鐘を聞かせてください。聞かない人もいます。慣れていることをおかしいと言われてもピンとこないからです。でもそのいけない慣れは放置してはならないのです。一人が大勢になるためにとても必要不可欠なこと。
どうぞ、ご協力ください。
そしてこの度、献花をさせていただき手を合わさせていただき本当にありがとうございました。彼らの次生の幸せを今後とも祈らせていただきます。そして日々周りに生きる種族の違う彼らとの幸せを目指し尽くせる手を微力ながらに尽くさせていただきます。勿論我が子たちにも、尽きることのない愛を注いでいこうと思う所存です。
ありがとうございます。