2025/8/22
1泊2日の入院ではじめての抗がん剤投与をすることになった。

本人的にはまったく健康なのでサバの塩焼きを中心とした栄養バランスのいいお昼ご飯を美味しく食べた。

うとうとしてたらドクターが来て、右手首に点滴用の針を刺された。

HER2タンパク質がたくさんある癌なので、このタンパク質を攻撃するベルツズマブとトラスツズマブをふくむ「フェスゴ」という薬をまず太ももに皮下注射する。8分間で入れるという厳密な管理のもと、じわじわ入れていくが、最初はめちゃくちゃ痛い。

次にアレルギー予防の点滴。
そしていよいよ、抗がん剤パクリタキセル「NK」の点滴がはじまる。

この抗がん剤の副作用に脱毛があり、前もって眉のアートメイクを施し、医療用のウィッグもすでに用意していた。

次に大きな副作用に手足のしびれがある。長時間正座したあと立ち上がったときしびれて足の感覚がなくなり、もつれたりするが、そんな状態がずーっと続くとしたら怖すぎる。

これを少しでも軽減するために、圧迫と冷却が効果があると聞いた。
手術用の小さめの手袋、圧着ハイソックス、アイスノン、大きめの保冷剤などを用意して準備万端整えた。

点滴がはじまった。心電図、体温、血圧のバイタルチェックが最初の15分間は看護師が付きっきりでおこなわれる。

「あれ?」看護師が慌てたような声をだして、右腕に装着した血圧計をいったん外して再度巻き直す。
「おかしい。左腕でやってみますねー」
ばたばたした様子で左腕に巻き直す看護師。
「あれ?あれ? 壊れたんかなあ」と言い、どこかに電話しているのか、血圧計を持ってきて欲しいと頼んでいる。

違う血圧計が装着されたが、やはり計測できない模様…えっ、ちょっ、なんか気分悪い!
「なんか気分悪…う、息がしにくい、ああ、寒気がする、でも頭が熱い、あああ、、」
どたばたと人がやってきて、抗がん剤は中止、生理食塩水の点滴に交換された。意識が朦朧とする、歯がカタカタと鳴って震える…
体には最強にした電気毛布を巻き付けらた。

ドクターが晩ご飯は無理か…と呟いた声を聞き逃さなかった。
「食べられそうなら食べていいですか?」と聞く。
笑われた。

その後、何度もトイレに行き、そのたびに元気が戻ってきて、無事に酢豚の夕食を食べた。

思うに…
血圧計がおかしかったのではなく、わたしが壊れかけていたんじゃないか?

まだ慣れていなさそうな緊張感みなぎる看護師さんは、バイタルチェックに必死で、患者を見ていなかったんかもね。

ということで、1泊2日の生まれてはじめての入院は終わった。

さて、それから約2週間、驚くべきことが起きた。