七ヶ浜町ボラセンにて・・・それとHくんのこと。 | 〜 シゲさんの「疾風勁草」ログ 〜

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2014.6.1~ReNew!

〜Photologue〜

写真一枚からの日常ログを書き綴っていきます。

それと、、、(不定期になりますが)
東日本大震災から丸三年が過ぎた今、自身で経験したボランティア活動を一枚の写真から振り返っていきたいと思います。




先週、七ヶ浜町ボラセンでの一枚。



わずかな時間の立ち寄りだったけど、、、

変わらぬ笑顔がここにあって、

自分の心の内側が相当あったまった。

#感謝です。



ただいまと言えば、お帰りと言ってくれる皆さん。

振り返ると、今年二月、畑での活動以来の訪問。



自分は、いつも以上の笑顔で入っていったけど、、、

それ以上の笑顔のお返しをされる。

そしていつものながら、こちらの方が感謝一杯になる。



そう、

いつだってここはそんな場所なのです(^^)。





 

今回は出張の合間の立ち寄りゆえ活動自体は出来なかったけど、、、

その分、

これまであったこと、

これからのボラセンのこと、

そして、

自分の仕事を通しての七ヶ浜町との関わりのこと、等々、

滞在した時間以上に濃い会話をさせていただいた。



そのなかで、、、

一緒にリーダー活動をやった、地元大学生Hくんの話。。。



それは、、、

今年6月、北海道新聞に彼の記事が掲載されたという。


記事を書いたのはHくんと同世代の北海道新聞の女性記者。

彼女も大学生の時、何度も七ヶ浜で活動した一人だ。


その記者は数日間七ヶ浜に滞在し、

何人かにインタビューして、その結果、Hくんのことを記事に選んだのだという。



振り返ると、、、

大学入学前の高校時代(北海道富良野市在住)からボラセンに来て、その後、現場リーダーまで務めたHくん。。。

自分も数度コンビを組んだ間柄だ。

野球をやってきたスポーツマンらしく、寡黙ながらも芯の強い好青年。


そのHくん、

週末には必ず来ていたボラセンに…、

突然来なくなった。



いや、

来れなくなった、、、という。






・・・・畑の開墾作業中、


土中から拾い上げたスプーンを見、

自分の活動と埋まっていたスプーンの関係性を思い、

自分のしていることの意味や正しさを考えたという。



自分にも・・・、

その思いは少しわかる。。。





それはこういうことだと書いていた。


このスプーンは、畑には不要なもの。

でも、その持ち主には生活に必要なもの(だった)。

それを見つけて勝手に捨てていいものなのか。。。

それを燃えないバケツに選別して捨てている自分がいた。




そうして、

ボランティアって何なのか、見えなくなった・・・と。





世の中にはどっちも正しいことでも、片方から見るとどちらかだけが正しく見える面がある。



この正しさの度合いを計り、、、

例えば6:4での僅差においてどちらかを選択し、

後は自分で正しいと決めた方をスパッと割り切って行動するには、スキルが必要だ。
(正解なんてないんだから・・・)



そう、

人生の経験というスキルが。


そうやって取捨選択して生きていくスキルが。。。





・・・少し休めばいい。。。

と思った。




そう、一旦、学業に専念すればいいと思う。

これが、今、自分で見つけたHくんのスキルなんだから。





そしてボラセンの方々はじめ、

まわりの皆があたたかい気持ちでこのHくんの選択を見守っていた。



その空気が心地よかった。

そのキモチがうれしく思った。

・・・だって、仲間なんだから。





Hくんは今大学三年生。

卒業を前にした頃、また会えるような気がする。

うん、きっと会える日が来る。



その日を楽しみにします!



-END-