千年もの時空を超えて… | 〜 シゲさんの「疾風勁草」ログ 〜

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2014.6.1~ReNew!

〜Photologue〜

写真一枚からの日常ログを書き綴っていきます。

それと、、、(不定期になりますが)
東日本大震災から丸三年が過ぎた今、自身で経験したボランティア活動を一枚の写真から振り返っていきたいと思います。



Photo(NEX-5N 16mm) 2014/06/05


唐招提寺境内の一番北奥にある御影堂。 ここには鑑真和上の坐像が奉安されている。 ゆえに厳かな静けさ。 絶えぬであろうご焼香の清楚な香り。 この日は鑑真和上の命日(6/6)にちなむ二日間だけの特別拝観日。 自分も和上坐像を拝み、東山魁夷画伯が奉納した襖絵を観、出口へ続く裏の勝手口の前を通ったところで・・・、 この、「菖蒲」の切り花。。。 今、桶の中で水切り中のところ。 その時間に遭遇。
花の生命力と、人間の花への敬愛の情が伝わり、思わず足が止まる。




鑑真和上の亡くなったのは西暦763年。
今から1,250年以上も前。


きっとその古の頃も、菖蒲の季節には同じ光景があったであろうと…。


1,200年もの時空を超えて、
自然を愛でる鑑真和上の教えが今も繋がっている…、と感じた。



菖蒲の凛とした佇まいに時間が止まった。


そうして、
昔とかわらぬ人間と自然との営みの継続に感激を覚え、大事にゆっくりシャッターを切った。



-END-