今年三度目、多賀城市にある「末の松山」に行って参りました。
9月30日(日)朝、コム最終クルーのメンバーと、朝、七ヶ浜ボランティアセンターへ向かう途中に訪れました。
前回は8月中旬、仙台の菊地さんと来ました。
その時、「末の松山」下のスズキ商店に連れて行ってもらい(前記事:『善意の一歩が後押しに… ~多賀城「スズキ酒店」~』 )、この朝もお母さん、店先にお花を出して元気に働いてました。
ご挨拶すると私を覚えていてくれて(感激)、早速、話し込みモードに(苦笑)。
”これから七ヶ浜にボランティアに行きますので~っ!”
と後ろ髪引かれつつも、「スズキ商店」を後にしたのでした。
* * *
いつ見ても、勇壮な立ち姿です。
大きくて太い幹が圧巻です。
他のメンバーは初めて来るメンバーばかりでしたので、この小高い丘の前でピタリと津波が止まったこと、そして、それは百人一首でも読まれてきた歌で語り継がれてきたこと、などを簡単にご紹介しました。
なかには、歌に詳しい方がいて、以下の”ちぎりきな~”の歌をご存知でした。
ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ
すえのまつ山 なみこさじとは
~後捨遺集 清原元輔
そうなると、歌の由来の地に来たということで、多少なりとも喜んでもらえたかと思います。
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こうして、前回、菊池さんから教えてもらったことを、今回初めて来たメンバー達にお伝えすることができました。
そう、
一度来た者が、初めて来た方に、津波の恐ろしさだけでなく、昔からある伝説や逸話も伝えていくということが大事だと思います。
ひとつの教訓が命を救うことだってある。
自分の住む町に帰って、津波が来たら安全となる逃げ場所をあらためて認識するきっかけにだってなると思います。
今月末、また新しいメンバーたちと七ヶ浜に行く予定です。
このブログがご縁でつながった仲間たちで、初めて東日本大震災のボランティア体験をする方もいらっしゃいます。
そして、ここ「末の松山」にもぜひご一緒に来てもらい、この歌の由来を共有したいと思います。
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