みちのくの小京都と呼ばれる、かくのだて。
武家屋敷通りで出会ったタイムトリップビューです。
引き手は女性でした。
石黒家の前庭にある樹齢300年の大欅(けやき)の木を眺めていました。
* * *
さて、昨日はあきた新幹線に乗り移り、乗ること約40分。
秋田内陸縦貫鉄道の始発駅でもある角館に下車しました。
一日一本の急行時刻まで約二時間あります。
その間、武家屋敷を見て回ることにしました。
父と田沢湖高原にスキーに来た際、立ち寄ったこの町並。
しっかりと記憶しています。
でも、あいにくの雨。
しかもどんどん雨足が強くなるという中、観光案内所の勧めで、最奥までタクシーで行き、帰りは駅まで歩くことにしました。
最初は石黒家に訪問。
中に入ると広く開放感のある土間。
ここは佐竹藩の角館で一番の石高の武家だったそうです。
奥座敷。
ここから見る庭がきれいでした。
畳の敷き方を説明してくれています。
こちらの部屋は、上座から順列に並んで座らせるために横一列の畳の配列にしているとのこと。
その他、武家のしきたりを各種説明してくれます。
入館料は300円。満足感高し。
こちらは、かめの透かし絵。
雨模様の薄暗さにより、この日はくっきりと浮き出ました。
これがロウソクの炎だとゆらゆら揺れてまた風情があるものだそうです。
中にはいろんな展示物があります。
こちらは厳しくも美しい冬の暮らしの生活品。
右の大きなのは雪道の歩道をつくるためのわらじだそうです。
左は普通のサイズ。
なんか雪の暮らしも楽しそうになります。
もう一件訪問したのは青柳家。
こちらは、家の中を拝観するのではなく、屋敷全体がミニ博物館していて、それらを見物するというもの。
いやはや、広いお屋敷でした。
雨の風景もまた良しです。
ちょっと一服。
こちらで、角館名物の「生もろこし」を買いました。
小豆を練って生の感触を残したもろこし菓子。
冷やして食べると生チョコのような食感。ぜひお土産に。
青柳家を後にして、あとは駅まで道を散策。
門柱後ろから顔を出していた大きな蕗(フキ)。
これが有名な秋田蕗でしょうか。
大人用の傘よりも一回りも大きなサイズ。
子供たちが遊びで傘のようにさしている絵を何枚かみたことがあります。
黒塗りの壁にもみじ。
もみじの緑と、下を流れる水が美しかったです。
門の佇まい。
こちらが武家屋敷道路の入口となる場所。
さぞや春の花は美しいものでしょう。
さて、角館といえば、桜の木の「樺細工」が有名です。
私の実家でも樺で作った茶筒は一生ものだといって長く使っています。
こちらの樺細工のお茶道具も見事なものでした。
* * *
びしょぬれになりながらも約2時間の散策。
木々の中で気持ち良く息を吸って歩いてきました。
建物、水路、灯籠、灯り、庭の木、花、お菓子、民芸品・・・
見学するにとてもよく整備されていて、気持ちよく見て回れました。
みちのくの小京都、かくのだて。
春の桜だけでなく、秋の紅葉も見事だそうです。
もう一度、季節を変えてゆっくりと訪れてみたいと思います。
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