こんにちは。安田昌夫です。
今回は旅の歴史をさかのぼってみたいと思います。
もともと人類は、狩猟採集時代から食料を得るために旅を続けていました。農耕が行われる時代になった後も、すべての人が一つの場所に定住していたわけではなく、狩りをする人、山に住む人、漁師などは食料獲得のために旅を行っていました。
その後、宗教的な目的の旅が盛んにおこなわれたそうです。
ヨーロッパでは4世紀ころには巡礼が始まっていました。日本でも、平安時代末頃には巡礼が行われるようになり、旅の起源へとつながっています。
イギリスは近世になると裕福市民層の子弟が学業仕上げのためのグランドツアーや、家庭教師同伴の長期にわたる海外遊学などを行うようになりました。
日本では江戸時代にいくつもの街道が整備され、馬や駕籠も整備され、治安も改善されたので、旅が盛んにおこなわれました。
近代になると、西欧で鉄道や汽船などの交通手段が発達し、さらに旅は盛んになりました。
アメリカでは19世紀には金鉱の発見などにより、西部開拓という大移動、旅行ブームが起こりました。ゴールドラッシュとも呼ばれています。
それ以降、ホーボーと呼ばれる放浪者やビートニク運動でも旅行は新しい文化の呼び水となりました。
旅の起源は生きるために行われ、その後は思想のために行われていたことが分かりました。人は根本的に一つ所にとどまることが難しいのかもしれません。今のように定住するというのは、案外新しい考えなのだと思いました。