上の子、お金の勘定はまだまだできないです。
10円10枚で1,000円と答えるおバカです。
40,000円持ってて、30,000円取っておきたいなら、
毎日いくら使えるのか
→ 40,000 ÷ 365 = 110円
「え?110円しか使えないの?
でも、一月なら3,300円もつかえるのか!」
そんな感じで全くもって計算ができない子です。
計算力は全く成長の期待がもてない。
それなのに、物欲だけは人一倍強いのがさらに問題…
里親の経費申請で何とかなるものでも、
極力買い与えるのではなく、あえて我慢させたり、
目標達成のご褒美という感覚を培わせています。
一部育児書には、
褒めることとお小遣いやご褒美を紐付けないほうがいい、
感謝の気持を金銭価値に置き換えることは
優しさをお金という汚いものと等価だと認識させ、
お金のために行動する子どもになるから
あまり良くない方法だとか書いてあった。
いや、そんなことはないと私は考えてます。
どの人も生きるために仕事をしている。
仕事をしているから生きているわけじゃなく、
仕事をしないとお金が手に入らない。
お金がなきゃご飯も食べられない、
明るい照明の下で、楽しい番組を見ながら、
スマホで友達と連絡し合ったり、お風呂も入れない、
趣味をすることも、ディズニーいくこともできない、
ずっと続けてるスポーツもできない、
恋人とデートにもいけない、旅行にもいけない、
暖かいお家も、気持ちのいいお布団もない。
みんなお金があるからできる。
お金を手に入れるためには働くこと。
働くことが希望を叶える方法。
それを近いうちに知ってもらいたかった。
我が家のお小遣い制度
高校一年生は毎月3000円。
学用品やスマホ通信料を本人が払うかわりに上乗せするか、
お母さんが用意するかわりに基本額だけにするか、
本人に選ばせたところ、お母さんにお願いすることに。
買い物に行く暇がないのと、
そこまでの勘定ができないからだという。
さらに、高校卒業までにいくら貯蓄しておくか
使うしか能のなかった上の子に貯める意味を伝えて
春休みに相談した結果、とりあえず3年間で
10万円を貯金することを目標にすることに。
それだとかなり使えるお金が少ない上に、
お友達はアルバイトをする子も沢山いて
上の子は部活もあるのでアルバイトできないから
金銭感覚が大きくズレることもあるだろうし、
家事手伝いというアルバイト求人制度と
ボーナス制度として部活活躍賞与や
大会前休日返上で頑張った手当を
つけるという現実に則した(?)扱い。
ただ、子ども手当を施設時代と里親時代合わせて
全額が保全されているので、
本人は知らない貯蓄残高が実はそこそこある。
それ以外にも、高校卒業後も里親委託中なら手当がつく。
さらに、自動車学校や資格試験、進学費用も補助がある。
はっきり言ってそこまでお金は苦労しない。
それに、私達里親としてサポートしてあげるための
貯蓄はかなり用意してあげてるんですけど。
それでも、詳しくはかけないんですが諸事情があって
この子達には成人前に伝えなきゃいけないんです。
という感じで始まった高校生活。
最近、使えるお金の少ないお小遣いの上の子が
お金がないのにすごい金額の買い物を連発。
具体的には…
お家の買い置きマスクをつけてくるの忘れたから、
コンビニで5枚で700円のマスクを購入。
(お家のマスクは50枚で298円…20倍の値段!?)
友達にコンビニでジュースを奢ってもらったから
倍返しするためコンビニでジュース2本を買っていった。
(すぐ横にあったスーパーで買えば80円のジュースを
わざわざ160円で、それも2本を買うなんて…
さらに、コンビニで奢ってもらうも何も、
所持金あるのになぜ倍返しをしなければならないものを
受け取るのか…)
その結果、お金が失くなってしまったって…
それでお金がなくて辛いって…
呆れるばかりでしたが、改めてお金の勉強しました。
スマホが壊れてしまったら?
学校のパソコン壊れてしまったら?
誰かに借りてたもの壊してしまったら?
お気に入りの高価な自転車が壊れてしまったら?
連休に友達とレジャー施設に遊びに行くことになったら?
高校卒業したら車の免許も早くほしいよね?
高校卒業したあとの方がもっと楽しいことあるよ?
そのためのお金も、今使うお金もおなじ。
今使うとそういうお金がなくなっちゃうってこと。
高校入ったら部活で忙しくてお金は使わないし、
中学の友達との時間を大切にしたいからって言って
遊び回った結果、今のお金が少なくなったんだよね?
早起きするのが嫌だからって安い時間帯に行こうともせず、
ちょー高い時間帯を選んで遊びに行ったり。
確かに、友達は毎日でも買ってる子いるだろうね。
じゃぁ、その子はあなたのようにファッション興味ある子?
遊園地に行きたがる子?
商業地での遊びをしたがる子?
ジュースを飲みたい気持ちもわかるけど、
何かを犠牲にして何かを得ている。優先順位がある。
今の時期に飲むジュースと、
夏の暑い時期に部活帰りに飲むジュース、
どっちの方が大切だと思う?
同じお金を使うならどっちに使う?
ってな具合で、中学から言い続けてきたことを
改めて確認していきました。
中学まではここぞというときしか財布を持たなかったのに、
高校生になって日常にお金があるから、
他人の消費行動を見る機会が多くなって、
本人の中でタガが外れてしまっていたようです。
というわけで、ゴールデンウイークに改めて
高校生のお小遣い制度を確認しました。
春体でいきなり慣れないハードな毎日を、休まず遅刻せず、
しっかりとやりきった手当をつけてあげました。
家事手伝いでゴミ出しならできるでしょ?ということで
ずっとお願いしてたのにやってくれなかったゴミ出しを
一回50円でやってみないかって尋ねたところ、
「そんな難しくないことでお金をもらうのは悪いから
タダでいいからこれからはちゃんとだすよ。」
と言うんですよ。
お父さんの仕事も、プロスポーツ選手も、
美容師さんも、トラック運転手も、
好きじゃなくてお仕事してお給料をもらってる人もいれば
好きな仕事でお給料をもらってる人もいる。
得意なことでお金をもらってる人もいれば
苦手なことを何とかしながらもらってる人もいる。
保育士さんでも子どもが好きでやりながら、
でもお歌が嫌いな人もいれば、保護者が苦手な人もいる。
トラック運転手も運転が好きなら給料要らないって
そんな馬鹿な話はないでしょ。
あなたにとって簡単かどうかじゃない。
お家のことだからお手伝いっていうのも確かだけど、
そのやったことが誰かの役に立ったのなら
そのありがとうがお金になって返ってくるのが仕事。
その作業を責任をもってちゃんとやれたのなら仕事。
他愛のないことをして、感謝されて、お金ももらえる。
そういう働き方も素敵だよね。
自分のやりたいことを叶えるために、
好きなことも苦手なこともお客さんのありがとうのために
頑張って、報酬をしっかり受け取る。
お父さんも家族が幸せに暖かいお家で暮らせるように
外で仕事をしてきてくれてる。
体が弱くて外で働くのが難しい上に、
児相からも主婦をしてくれといわれるお母さんは
お父さんとあなた達をサポートするのが仕事。
そのお母さんのためにお父さんはお母さんに
お給料を支払ってくれてるんだよ。
お金は使うのは簡単。
でも、貯めるのは難しい。
お金ちょうだいで手にはいるんじゃなくて、
お仕事をして作り出すもの。
お金が仕事の成果だってわかると
使うときにふさわしい支出かを考えられるでしょ?
そうやってお金を大切に使ってほしいの。
テストの成績も、部活の活躍も
本来は自分のためのことだけど、
学生の仕事は第一に勉強。好成績者にはボーナスです。
部活は感動を届けてくれたプロスポーツ選手に送られる
スポンサーからの報酬のようなもの。
いろんな働き方があるんだって疑似体験。
基本給 …学業
アルバイト …家事手伝い
休日手当 …大会前部活
ボーナス …テストの好成績
スポンサー料 …部活での活躍
高校卒業したら大学に受験したいと考えてるから
自分の夢のためにも、ボーナス獲得のためにも、
中間テスト頑張るって決意してくれました。
そして、秋の新人戦までにはレギュラーとれるように、
さらにスポンサー料を上乗せしてもらうぞと
ますます息巻いています。
児相の方の話では、
独り立ちした里子ちゃんでお金がルーズすぎて
苦労してる子が多いらしいとも聞いてます。
里子でなくてもお金は難しいと思います。
まして、独り立ちするときに子ども手当などの
一括の大金がフリーハンドで渡される。
まして、親が亡くなってると相続財産も手にする。
何百万を超えるお金を瞬時に消したなんて話も。
親子の絆こそ残っていても求められなければ干渉できない。
独り立ちした時に突然手に入れる大金という大きな権限と、
同時に遠くに旅立つ若者にのしかかる責任の重さ
それを伝えることも私は里親の責任だと感じてます。
児相からは十分な手当を出しているのだから
金銭的に不自由させないようにと表では言われてますが、
教育的指導のために何でもかんでも買い与えることはしない、
十分なお小遣いの額も他の里親さんと違う判断をしています。
担当者さんも理解納得して支持してくれています。
手当で全額出るからとりあえず勝ってあげてるとか
辛かった過去がある分そういう豊かさを…のような
贅沢を当たり前に享受させることが幸せなのか。
社会に出てから現実とのギャップを埋めるほうが
キツくはないだろうか。
現実の生きる力を養いつつ、
社会の道理を理解させつつ、
成長したり努力したり工夫する経験をさせたい。
辛い過去がある子たちだからこそ
より丁寧にお金の感覚を育んであげたい。
そのためのお金の教育方針です。
いまのところ上の子を見ている限りでは
お小遣い制度が金欠の息苦しさよりも、
成長するモチベーションに繋がっているようです。