オカマの日本史

  

LGBT界隈でも好きな言論人で元活動家

(正確な肩書はなんなんだろう…)の

山口志穂さんの本。


革新側がここ三十年あまりかけて

急激な価値観の上塗りをしてくれたおかげで

当事者の権利はとても沢山明確になってきた。


同時に行き過ぎた権利獲得に方方から批判があつまり、

当事者の中からも当事者のためではなく

活動のための活動になっているとの反省から

保守界隈で反LGBT運動をする当事者が増えてきた。


そんな中で、彼女だけではないか。

旧来の活動家を批判しながら、

反動が行き過ぎている反LGBT運動にも批判している

私の目から見ても中立の立場でいてくれる方。

一般的にはネトウヨのジャンルに括られること多いけど

数少ないど真ん中だと思う。


世界のLGBT運動は、主にキリスト教を中心とした

宗教価値観の中で生じるLGBT迫害に注目し

権利の活動をしてきたという歴史がある。


欧米のプロテスタントが厳格に聖書を受け入れる故に

アダムとイブという神に作られた男女が

人間のルーツだと信じるかの人たちにとって

男女の人生を生きない選択は神への冒涜。


そんな社会だからこその差別がある。

これは私のアメリカ人の友人から聞いた話。


では、そんな宗教的戒律のない日本においては

LGBTはどんな扱いだったのだろう。


日本人が知識としてLGBTを理解したとしても

完全に理解できない、他人事になる理由を

私は日本的価値観、宗教観が原因だと思う。


この山口志穂さんの本は、そんな日本の歴史の中で

LGBTがどのように生きてきたのかを

史書や先行研究を独自に考察し

まとめて刊行された歴史研究本です。

思想や哲学、政治の本ではない、

純粋な歴史本です。


西洋的LGBTの価値観にとらわれず、

それに反対するばかりでもなく、

日本ゆえに導き出せるかもしれない

もう一つの軸を作るきっかけになればと思ってます。


自分らしく生きたいからとワガママばかりも言えない。

この日本という社会でどのように共存できるのか。

かつての偉人たちは共存してきたのか。

その中にヒントがあるかもしれない。



山口さんとは細かくは意見が合わないこともあるけど、

感じてる危機感的なものは同じ。

広い視野で見てらっしゃるところとか

優しく可愛いところとか素敵で大好き。


まぁ、私はどうしても「オカマ」という言葉の

今の意味に嫌悪してしまうから

どうしても「オカマ」を自称したくはないけど、

山口さんの周りならオカマでもいい。

こんな素敵なオカマと一緒にしてもらえるなら

喜んでオカマを名乗るwww


 

是非ご一読を。