改正児童福祉法が今朝成立しました。


改正のポイントは多々あれど、

里親目線では2つ大きな変更がありました。


https://www.tokyo-np.co.jp/article/182272 


まず1つ目が、里親や施設で育った子どもたちが

退所しなければならない期限が18〜22だったけど、

自立がまだ難しい場合とか、

もう少し軌道に乗るまで見守りたいとか、

細かな融通が効かなかったものを

状況にあわせて延長することができる。


大人になっても、やっぱり帰ってきて

一息つける場所として迎え入れてあげられる。


そういうのは実家をもつ人にしたら当たり前に感じるくらい

自然な感覚なんじゃないだろうか。

そういう場所を作ってあげたいのが養育者だろうし、

そういう心のつながりのあるセーフティネットが

子どもたち自身にも心の安定をもたらすものだろう。



私もトランスジェンダーになって

ご近所さんの目を気にして帰るに帰れない

そんな実家ではあるけど、

いざというときには頼れるって安心があるからこそ

余裕を持って生きていられてるって実感がある。


友人などで、両親を失ったとか勘当されたとか

義理の兄弟姉妹が親と同棲してて無理とか

いろんな事情で実家を失った人がいる。


元気なときはみんなそんなの気にしてないのに

弱ってる時こそ身にしみて帰れる場所があるってことが

ありがたいことなのかって口を揃えて言ってる。


全くもって同意。


里子の子どもたちはいつか巣立つけど、

私達夫婦とおうちは子どもたちにとって

そういう存在でありたいなと思うわけ。


それが法的な根拠を持つようになる。



実際の運用面でどうなっていくのか、

都道府県ごとの違いもでるだろうしわからないけど、

大人同士の心のつながりだけでも支援できたものが

いちいち行政の介入をうけることで

ぎこちなくなったり、不自由になったりしないか

若干の心配もあるけど、

里親の自力だけでは支援しきれないときに

応援してもらえるのならありがたい話。



あとは、成長の遅い子どもたちの場合

22歳で自立できるとは思いにくい。


発達に大きな課題のなかった人でも22歳からの自立って

そんなにスムースにいかないだろう記憶があるのに。


だからこそ延びるのは時代のながれだろう。

賛成も反対もない、当然。






https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220608-OYT1T50095/ 



こっちは、虐待などの保護者が児相の介入を拒否した場合
担当職員の判断で引き離すのではなく、
司法の判断が必要になるという改正。

今までは児相の判断だったからこそ
当該児童の親からは誘拐されたとか人格否定の言葉を
投げかけられてた児相の職員さん。
仕事とはいえ苦しかったろうと思います。

逆に強い熱意と信念でくださってたんだろうなって思う。


この改正によって裁判所決定となり
法的拘束力が強まり後ろ盾ができた。
職員さんの精神的負担も軽くなり
行動も早くなるから期待も大きい反面、
楽になる分の丁寧な対応が必要になると思う。

けど、国家権力が国民の自由を強制的に奪うわけで
本来そのような強制力行使については
確かに社会に監視・評価されなければならないと思う。

犯罪者の人権のために名前や顔を隠すみたいな慣習が
日本国内では当たり前になってるけど、
個人的には違うとおもうんだよね。

なぜそのような権利の剥奪をされなければならなかったのか
国民は確認せねばならないと思うわけ。
もしかしたら冤罪があるかもしれないのに、
詳細を秘匿された場合その冤罪を証明もしにくい。

国家権力の人権に対する行使はオープンでなければならない。
現行犯をのぞけば逮捕状が必要なのも同じ理屈。
乱用ではなく適切な処置であることを証明するため、
適切な手続きを経なければ行使できない。
司法の世界でいう令状主義。

児童の保護も担当官らの何となくの裁量で行われるのではなく
適切なプロセスによって親子も児相も立場を保証される。
親の納得も得やすいだろうし、実行力も高まる。

余計な保護者対応が不要になるぶん余裕も生まれるだろうし、
しっかりと案件の認知を増やせるように、
そして親子の為の調査と介入に全力を注げるよう
是非とも頑張っていただきたい。