名の変更の問題。
我が家も一人名の変更を行った。
私だけど。
性同一性障害に起因する名の変更の
思い出話も書きたい気はするけど、
今回は里子ちゃんの改名の話。
我が家は特別養子縁組を最初は目指して
でも紹介された子どもたちがもう大きくなってて
実親さんとの記憶もしっかり覚えている
もちろん名にはアイデンティティもできていたし
姓すら捨てることができないくらい成長してた。
我が家に来るに当たり実名で通いたいことを明言され
実親ではなく里親であるということを知られたくもないらしく
結果として私達が彼らの姓を子どもたちの社会では
名乗るという選択をした。
多くの里親さんにはそこまでしなくても…と呆れられる
なかなか里親としても難しい決断をした。
里親子であることを公言して親子で名前を分ける手もあった。
けど、実はこっちの方が楽かもと思うところもある。
そういう通称姓ですら考え方がいろいろあるのに、
名の問題は難しい。
まず改名の方法は↓のサイトを見るとわかりやすい。
親権というもの
監護権(同居・養育)→【里親】
教育権→【里親】
居所指定権→【児相】
懲戒権→【里親】
職業許可権利→【児相】
医療同意権→【(児相)・実親】
財産管理権→【(実親)・里親・後見人】
代理権→【児相・(里親)】
命名権→【実親】
など
財産管理権も面倒くさくて、この前のコロナ給付の場合のも
給付する宛が実親なのか里親なのかでややこしかったり、
多分里親が給付対象者だったケースが多いと思うけど
法定後見人が設定されているパターンだと
後見人管理にされてしまったパターンもあるという。
実親が受け取っちゃったとかね。
コロナワクチンの同意も実親の判断とか、
事故や病気などの緊急手術の同意すらできない。
銀行口座や携帯電話の代理契約も結べない。
養育里親ってやつは何かと不便。
名の変更許可の申立はどの権利?
専門家ではないので恐らく…という話だけど
申立の内容は里親や児相、実親の利益ではなく
子の利益の為に子本人が追求できる権利であるとこ。
しかし、その意思表示や思考が未熟であるゆえに
親権者が行使するということになる。
親権が数多に分散する養育里親の場合
特に代理権を有する児相の判断で行うこととなるが、
制度として実親の元に返すことが前提であること、
子と実親のルーツに介入することの道義的問題など
複雑だから当然改名など許すはずがない。
我が家も全くそんなこと考えてもいなかった。
必要もなかったし、すでにアイデンティティができてた。
むしろ子どもたちのルーツを大切にしてほしい
そういう前向きな理由で改名など考えもしなかった。
しかし、特養を目指す里親さんの中には
児相と喧嘩をしてまで急いで
改名を目指す方もいることを知った。
難しいし問題だと改めて認識した。
特養と、里子の改名
我が家の場合、里子ちゃんのルーツは憎むべき
実親の不法行為ではない。その点は大きい。
だからこそ、実親や親族に心寄せることがてきる。
いくら綺麗事を書いていても、そんなある意味
重たい十字架を背負った子どもたちではないことは
里親にとって実にやりやすい状況なのかもしれない。
中にはどう解釈しても受け入れがたい所業をした
実親というのも多いわけで、
そう易易と実親を受け止めることが難しいし子もいる。
その名前が苦しみに繋がらないか。
そう心配するのは至極真っ当なことだろう。
そして、その名前がキラキラしすぎていて
子の人生が不利益になりそうなとき、
この名前で育てていいか不安になるのも真っ当。
それでも大きくなって名前に愛着が湧いてしまったり、
世間的に浸透した名前を後になって変えるのも困難。
早めに変えてしまいたいのも至極真っ当。
親として自分の思いを込めた名前を授けて
名実共に愛情を注げることは親として幸せ。
とても共感できる。
でも、全部子どもの判断が全くない。
親のエゴなんじゃないかとも考えてしまう。
どちらを選択しても子の出自の事実を告知したときに
何を思うのかは誰もわからないし、難しいというのに。
親が改名をするのかしないのかを今決めて
その答え合わせを十余年先にするとか結構重い…
でも、何が答えかわからない。
名前を残す負担を子に負わせて、
トラブルを回避する責任を放棄したともみえる。
将来乳幼児の特養も考えてないわけではないから、
万が一そういう状況になったらどうすべきか…
ここからは体験談ですが、
名の変更許可がおりた場合は
その許可審判書(タイトルに「許可」と書かれ、
その家裁の下した審判の管理番号が打たれたもの)
を持って戸籍地もしくは居住地の市役所にだします。
出したあとは戸籍に【名の変更】という記載と
【従前の記録】として旧名が記載されます。
この記録が消えるのは転籍した場合です。
養子縁組が成立する前に名前を変えてしまえば
養子縁組をする時点で転籍が実現するので
養子縁組による転入の記載だけになると思われる。
実親の戸籍はグチャグチャ。
里親の戸籍はスッキリ。
しかし、改名の代理権がない中でわがままを言って
制度の権限を越えることはどうも道義的に問題な気がする。
しかし、どうせ養子になって名を変えられる前提なら
養子縁組成立の直前に許可がされるような
テクニカルな対処方法を用意したほうが賢明かもしれない。
ちなみに、私の中では
もし男の子に名前をつけられるなら…
女の子に名前をつけられるなら…
候補や、込めたい思いはすでにいくつか用意している。
というか、若い頃にいろいろ想像して勝手に考えてた。
子どもの名前を考えるのって楽しい。
夢や希望ばかりが脳内を専有する。
すごい幸せな時間だと思う。
そんな親にとって温かい幸せいっぱいの名前だからこそ、
奪っちゃうことにも慎重でいたいなとも思う。
自分の名前を変えたからこそその重みも痛感する。
その上で子ども目線で新名を誇りに思うかどうかは
親への感謝の思いが持てるかどうかだと思う。たぶん。
親に感謝できる人生であれば私なら改名を受け入れられた。
こういう心のつながりが親子なんだよね。きっと。
わけわかんなくなってきた。
とにかく子の改名は難しい問題。
みんなどの親子も幸せになってほしい。
ただただ、それだけ。