クラウド翻訳サービスが現れて久しいですね。私も登録して早3年半を経過しました。
お客さんにとっては、安い料金で翻訳をしてもらえるというメリットがある一方、質は料金に比例するという現実があります。安くて、質が高いのならいいのですが・・・。
翻訳家としては、生活がかかっているので、生活ができない料金では仕事ができません。この辺のところがわかっていないお客さんもいます。生活がかかっていると安売りはできません。知り合いにイラストレーターがいますが、安い料金ではやっていないそうです。安い料金でやっていると生活ができないからです。
スピード翻訳という翻訳サービスがありますが、あそこの料金は、一人暮らしなら、ぎりぎり生活できるかどうかと言うレベルです。自動車を所有するのは難しいレベルの収入になります。ぼろアパートで貧乏暮らしになりますね。奥さんや子どもを抱えていたら、完全にアウトです。
だからそういうレベルの翻訳家が集まっているようなところがあります。
私は翻訳が本業ではなく、他に英語教室をやっているので、スピード翻訳の仕事は副業の収入になっています。だから、まだいいのですが、これが本業だったら死にますね。
もっと高い翻訳報酬の設定はできないものかと思いますが、広告費などいろいろかかっているのでできないのでしょう。だから、安い翻訳報酬のまま、一向に改善する気配がありません。そんな状況だから、結局、実力のある人からやめていってしまいます。
翻訳の世界では、未経験者は採用してくれるところがほとんどないので、こういうクラウド翻訳サービスのような安いところで翻訳の仕事をするしかありません。そして、経験を積むにつれて、実力のある人は、他の翻訳会社に採用されて、消えていくというルートができているようです。
先日も、ある登録者が、全くスピード翻訳の案件を受任しなくなり、指名翻訳だけやるようになっていることに気がつきました。どうやら、辞めたみたいでした。某掲示板で「とっくの昔に辞めた」と宣言している人がいたので、たぶんこの人だと思うのですが、会社は教えてくれないので、確信はありません。しかし、たぶんこの人だろうと私は勝手に推測しています。
この翻訳者は、登録者の中でも屈指の実力者だったので、会社としては、ぜひ確保しておいた方がいいと私は思っていたのですが、会社の立場では残念な結果となりました。本人の立場としては、めでたいことです。
この会社、馬鹿ですね・・・と言うのは、なしにしておきましょう(笑)。
まあ、実際問題として、翻訳の善し悪しは、ほとんどのお客さんにはわかりません。たぶん、登録している翻訳者の中では私がダントツだと思いますが、誰にもわかりません。だから、実力のある人が消えても、あまりダメージにはならないのでしょうね。
いずれにせよ、何が問題かというと、普通の会社と違い、長くいる人ほど実力があるというわけではなく、長くいる人ほど実力がない可能性が高いと言うのが、クラウド翻訳サービスの問題点なのです。これは、お客さんにとって盲点になっているのではないかと思います。
私は、やりたいときにやれるという便利な仕組みを利用させてもらっているので、いつまでいてもいいのですが、これが本業だったら死にますので、さっさと退散しているでしょう。たぶん、実力があっても、やっている人がいるとすると、私と同じ立場だと思いますが、プロフィールを見る限り、そういう人はほぼいませんね。※過去に一人ぐらいいたかもしれませんが、最近はもうその方は見かけません。
ちなみに、評価システムというのがありますが、あれは翻訳の質を表していると言うより、対応のよさを表しているので、翻訳の質を知りたい場合、当てにはなりません。
スピード翻訳の翻訳報酬の安さというのはどれぐらいかというと、何をやっているのか意味がわからないぐらいです。しかし、上記のサイト経由なら、何とかがんばれる金額になります。
私もいつか指名翻訳と上記のサイト経由の案件だけしかやらなくなるかもしれません。
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