金曜日の夜って、どうしてこんなにも心がそわそわしてしまうんでしょうね。
今夜は少し風が心地よかったので、ベランダの植物たちにいつもより
時間をかけて水をあげていました。
暗がりの中でしっとりと潤う葉の匂いに、ふと胸の奥が熱くなるのを感じます。
お部屋に戻り、冷えたお気に入りの白ワインを、小さめのグラスに注ぎました。
一人で静かに過ごす夜の時間は好きですが、ふと、こんな冗談を呟きたくなるんです。
「今夜は鍵を開けてます、なんてね」って。
もちろん本当はしっかり施錠していますし、誰かを待っているわけでもありません。
でも、日々を懸命に、少しの隙も見せないように生きているからこそ、
こうした夜くらい、誰にも言えない甘い空気を自分自身に許してあげたくなります。
古びたインテリアの隅っこで、革製の古い手帳や、大切にしまっている
お気に入りのレースの小物が、月明かりにぼんやりと浮かび上がっていました。
誰かと一緒に過ごす華やかな週末とは無縁ですが、自分の中の微かな
ときめきを大切にできる今夜の静けさは、私にとってかけがえのない贅沢です。
皆様は、どんな夜を過ごしていらっしゃるのでしょうか。

