恋人がいない年月を数えるのは、もうとうの昔にやめてしまいました。
独りでいることには慣れているはずなのに、たまに、
どうしようもなく人肌が恋しくなる夜があるんです。
今夜のように、月が青白く私を照らす夜は、
誰かに心の底から必要とされたくて、熱い吐息を感じたくて、
シーツの端をぎゅっと握りしめてしまいます。
知的な貴方なら、こんな私の浅ましい寂しさも、優しく、
あるいは冷徹に、すべて見抜いてくださるのでしょうね。
貴方の瞳の中に、私の居場所はありますか? 今夜は、貴方の夢の中で、私を捕まえていてくださいね。

