映画「ナイトクローラー」。2014年アメリカ、ダン・ギルロイ監督。
仕事がなく泥棒で糊口をしのいでいた男(ジェイク・ギレンホール)は、交通事故の現場に遭遇したことがきっかけで事件や事故の特ダネ映像を撮る仕事に興味を持ち、警察無線を傍受して現場に駆けつけてカメラを回し始める。
最初は緊迫した現場で警官らに押し返されたり同業者に先を超されたりしていたが、殺害事件が発生した家に勝手に侵入、脚色を加えて撮影したことがきっかけでテレビ局から映像を買ってもらえるように。
やがて助手も雇い、次々とスクープ映像をものにしてゆくが、一家殺害事件の犯人たちを撮影したことを秘匿して現場の映像だけをまずテレビ局に渡し、犯人と警察の派手な銃撃戦やカーチェイスを期待して、犯人たちがレストランに入ったタイミングで通報した結果、大変なことに……。
アメリカの歪んだテレビ業界の裏側がこれでもかと描かれており、社会派作品として見どころたっぷり。
貧しい地区で強盗殺人が起きても視聴率にはつながらず、高級住宅街で幸せに暮らしていた白人一家が惨殺され、しかも犯人は逃亡中となると、世間は不安を募らせてニュースに食いつき、高視聴率となる。
そしてスクープ屋たちは、たまたま事件が発生するのを待っていられず、事件の発生を誘導するようなことまでやり始める。
スクープという商品価値を高めるためにはモラルなんて邪魔でしかない世界。
主人公には天罰が下ることもなく、むしろ業界で有名人となりステップアップしてゆくというダークな終わり方も本作にはむしろふさわしかったのかもしれない。
道徳心との葛藤で仕事に何度も迷いを見せるがカネのたけには結局従う助手や、凄惨な現場の映像を見てむしろ歓喜の表情を浮かべる女ディレクターと、一定の倫理観を守って反発するその部下など、登場人物のキャラの描き分けもよかった。
娯楽作品ばかり観ていると、こういう社会派作品と出会ったとき、頭から冷や水を浴びたような気がして、気持ちが引き締まりますな。
↓予告編。右クリックして新しいタブを開く。
おまけ。カレーライスは栄養価満点で、しかも旨い。スーパーフードであります。
いつかカレーを題材にした物語を書いてみたいなあ。
で、そのカレーの具材だけど、タマネギは低温だと傷みやすいので冷蔵庫ではなく常温保存rした方がよいとのこと。ジャガイモも低温だとデンプン質が分解されて食感が落ちるのでやはり常温保存。
一方、ニンジンは、湿度に弱く濡れていると腐りやすいので、保存する際は葉を切り落とし、水分をふきとった後、キッチンペーパーまたは新聞紙等で包んでポリ袋に入れて冷蔵庫で保存するのがお薦め。
ちなみにニンニクも低温下では早く芽が出たり、カビが生えたりしやすいので常温保存の方がよいが、皮を剥いたものは常温だと傷みやすいので冷蔵庫に。
カレー用の野菜は、ニンジン以外は常温がいいってことでありました。