最高の技術者、最低の技術者 | 仕事のこと、日々の暮らし、趣味のことなど、何気ない日常の中にあるささやかな輝きを忘れないように。

仕事のこと、日々の暮らし、趣味のことなど、何気ない日常の中にあるささやかな輝きを忘れないように。

ピアノ調律師をしています。何気ない日常の中に密かに隠れている輝きを見つけたい、そんなことを考えながらつらつらと書いています。

最高の技術者とは。


最低の技術者とは。


「最高」の基準は果てしなくあるが、「最低の」ではなくて、「最低限の」技術者の基準は心がけてるつもりはある。


あの人、私の希望する音やタッチにはならなかったけど、

 

一生懸命考えてくれて、


一生懸命やってくれて、


「いい人」だったな。


そう思われることが、


「最低限」の技術者の基準だと、思っている。


「あらー」


新規のお客様宅の駐車場で、そのお客様と、毎年調律を依頼してくださるお客様と遭遇した。お隣さん同士だったらしい。


「高永さん、いい人ですよ!」


新しいお客様に、笑顔で、そう声をかけてくださった。


「素晴らしい調律師ですよ。」


という評価はなかったけど、


「最低限」の技術者の基準は満たしたのかなと、


ちょっとだけ嬉しかった。


夕焼けに染まる西の空と、信号のストップシグナルと、バイクのテールランプを眺めながら、


暖色系の光の波長が、ざわつく心に優しく沁みてくるのを


僕は感じていた。