「税理士に任せているから、細かい数字は分かりません」
年商4億円、創業18年の製造業社長からこの言葉を聞いたとき、
私は稲盛和夫の有馬温泉の夜を思い出しました。
1961年頃、27歳の稲盛和夫は「経営とは何か」を求めて、
本田宗一郎のセミナーへ向かいます。
しかし本田の第一声は怒声でした。
「そんなお金を使っている暇があるなら、早く会社に帰って自分の仕事を一生懸命しなさい」
怒鳴られて萎縮するのではなく、
逆に燃え上がった稲盛——この反応の中に、経営者の本質があります。
財務を「専門家に任せる」状態は、経営判断の回避です。
この覚悟の有無が、5年後の財務体質の分岐点になります。
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合同会社エバーグリーン経営研究所 長瀬好征